[コメント] コールガール(1971/米)
ジェーン・フォンダの主演女優賞で有名だけど、原題は「クルート」なんだね。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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元警官である以上、娼婦に誘惑されるわけがない。感情移入するはずもない。場所がニューヨークでも翻弄されず、淡々と「事件」を追っていく。強い男を必要としていたブリーにも、クルートは簡単に落ちない。冷酷なほどに相手を「観察」し続け、的確に推理をする。そしてブリーに心を許した途端、彼女は麻薬に溺れてフランクの元に戻ってしまう。クルートは献身的にブリーの更生に尽くし、市場の「万引き」のシーンでようやくごく普通の恋人同士になることができた。
しかし、フランクを殴りつけた後にブリーにハサミで刺されると、元の無表情なクルートに戻って黙って部屋を去る。そこからは警官の仕事に徹して彼女を救いだしただけである。サスペンスとして若干の粗があることや、売れない女優兼コールガール兼セラピーに通う女性という「演技力の見せ所」が豊富な役柄に当たったジェーン・フォンダに目を奪われなければ、西部劇のように無口で不器用なヒーローを演じたサザーランドが浮き上がってくる。
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