[コメント] エミリー・ローズ(2005/米)
憑依の恐怖と悲劇を描き切った。★4.5
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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途中からの恐怖演出だけでも立派なものだけど、エミリーの苦しみを壮絶な悪魔憑きを通して徹底的に描いたことによる悲劇性が、彼女に関わる人々や法廷劇、不可視の存在・悪魔祓いへの説得力を持たせ、単なる見世物としてのホラーにとどまらせなかった。その迫真性が恐怖感・緊迫感を増幅。
教会にまで悪魔が侵入してしまう恐ろしさなどが一層際立ったと思うし、聖書や教会が身近に感じられる者にとってはゾクゾクくる場面が沢山。
真に迫ったお祓いシーンから馬小屋での悪魔大咆哮(これは本当に凄い)までのテンションも只事ではない。
そしてもちろんそれらはジェニファー・カーペンターの驚異的な熱演に支えられたものだ。あんな壮絶な悪魔憑きは見たことがない。ローラ・リニーの凛とした姿勢も美しかった。
悲劇ホラーの(稀有な)力作だと思う。
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