話題性最優先のボイスキャスティングにハナから期待せず、 TVシリーズとは比較するのも失礼なお粗末な今回の映画版。

とはいえ意外な掘り出し物が阿部寛。

声優としての演技力はともかく声質が凄く合ってる。

神谷明の重低音が効いた迫力ある（ウーファー並！？）声は素晴らしいが 阿部寛の神谷明を意識した重低音は結構合ってる。

本家の神谷明が原作のブルース・リーの怪鳥音を意識したお馴染みの気合い声も 阿部寛は上手く再現してる。

しかも栗田寛一が山田康雄の物真似をしてるような最悪の代物ではなく、 神谷明を意識しながらも俳優としての演技力も当然備えていて意外とハマリ役。

話題性のみの映画のクオリティなんかどうもでもいいが 阿部寛のケンシロウだけでも三つ星の価値あり。