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[コメント] パルスショック(1988/米)

設定は安易だが、丁寧な展開で意外に見応えがある。車庫で…浴室で…リビングで…と恐怖演出も細かく、意外にびびったのは予想外。電気機器が襲ってくる理由なんかよりも、家族が理不尽に振り回される様とラストのイカれ具合はグッドだね
ナッシュ13

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







まず個人的に評価したかったのは、義母の存在にある。義母と実父の子供に異常な現象が襲い掛かるとするならば、先に実父が子供を心配するというのがありがちなパターンだろう。しかしこの作品では、義母のほうが子供を本当の息子のように心配し、実父のほうが「勘違いだろう」と軽くあしらうのだ。

その後も義母エレンはデビッドの心配を続け、向かいの老人に泣きすがるにまで追い詰められていく。そして…あの恐怖シーンを迎える。そう、あのシャワーシーン……この手のホラーにしては“出来すぎています”。彼女が全裸だし、何かと期待してた反面ということもあるが(笑)、迫り来る熱湯に絶叫し、扉をバンバン叩いて助けを求めるシーンは正直怖すぎた。

他にも細かい演出は多い。ガスが充満した駐車場のシーンでは、デビッドが閉じ込められた恐怖を細かく描いているし、ラストのパニックなくだりも非常に細かい。結局ラストまで「理由」は明かされなかったものの、何か、それこそ安易なこじつけがあるよりは恐怖は増すというもの。これで正解なのだと思われる。

そんなことよりもだよ、親父が木こりとなって息子と一緒にゲラゲラしちゃうオチがインパクト強すぎるわけで…。

意外な掘り出し物でした。以上。

(評価:★3)

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