海洋サスペンスアクション映画｡

金塊が目当てで､沈没船を見つけた主人公たちが､偶然､すぐそばに墜落した麻薬密輸機を見つけてしまったためにマフィアに命を狙われてしまうところは『EX エックス』に近い展開｡

映画のほとんどを占めるダイビングシーンを役者が吹き替えなしで挑んでのはすごいと思うが､主人公たちがダイビング中､何度もピンチに陥るのに､その緊迫感が映像から上手く伝わってこないのはちょっともったいない｡

また､麻薬密輸機やマフィアの絡ませ方も中途半端｡序盤の金塊を手に入れるというテーマも途中で置き去りにされているので､映画の方向性もほとんど理解出来ないまま話が進んでしまっている｡これでは､終盤の主人公とマフィアとの対決も全く盛り上がらない｡

総評としては水中シーンの多彩なカメラアングルや様々な設定が全然機能せずにストーリーが展開するところなど､いい部分も悪い部分も含めて『ブルークラッシュ』の監督らしい作品と言った感じ｡