[コメント] 虎の尾を踏む男達(1945/日)
これが勧進帳? 勘違いしてはいけない。本作はエノケンファンのエノケンファンによるエノケンファンのための映画なのだから。
主従の痛み入る気持ちを描くには希薄だし、
弁慶が本気で殴っているとは到底思えないし、
強力ばかりの視点で義経はひとことかふたことしか喋らんし、
通過後の酒飲みと舞は完全に蛇足だし。
ありえねぇよこんなのっと思わず唸ってしまう。
勧進帳としてみたいのならこの間のNHK大河ドラマ(松平健とタッキー)の方がずっと良かったし、
歌舞伎にでもご覧に行った方がずっと有益だと断言しよう。
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しかし着眼点を変えるとなると評価は全く別になる。
エノケンはまことに生き生きしているし、
「黒澤明DVD紹介」のコンテンツで触れられてるように音楽センスもそこそこ優れている。
というか、何のために、なぜこの題材で、なぜこの映画を撮ったんだ!?
趣旨が分からん。エノケン撮りたかっただけ?
それとも国やプロデューサーから「撮らされた」のか?
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