ゆうこはユタカの存在によって成長したのか？最後の最後で本当に吹っ切れたのか？ユーミンには騙されないよ俺は。「吹っ切れた」にも色々あって、「ユタカに対して」なのか、「自分の駄目っぷり際立つ状況に」なのか、色んな解釈ができると思うのだ。ただ見逃しちゃならんのは、最後の最後までゆうこはユタカに執着していたということ。バーにおけるマキの発言、ユタカへの太郎の発言など、彼女が心揺さぶられてもおかしくないことは多々あったはず。

女性視点、女性の心理ではなく、あくまでも「ゆうこ」の作品なのだと。これでもかこれでもかとマイナス方向に突っ走って胸糞を悪くさせる展開に、自分は製作者の意図を読み取ったが、ただどうしても、この恋愛の「ノリ」が好きにはなれない。

恋愛観ではなく、恋愛の「ノリ」である。ここ重要。そして、ふざけんなよ、と。

最後まで見られたのは西島と星野の両“役者”のおかげとしか言いようがない。役者ってすげぇよとため息が出たのも事実。