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[コメント] バタフライ・エフェクト(2004/米)

初対面の女の子にむかってあんな暴言吐いた少年が、まともに成長するのは難しい。
パグのしっぽ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







「近寄るな、近づいたら全員殺すぞ」

 ↓

脅されたケイリー、母親に泣きつく。

 ↓

「ねぇ、奥さん知ってます?○○さんのお宅のエヴァン君、ちょっと心の問題抱えてるみたいですのよ…」たちまち近所中に広まるエヴァンの噂。

 ↓

エヴァンに友達はできず、母親も地域社会で孤立する。

 ↓

非行に走るエヴァン、ストレスからタバコに依存する母親。

 ↓

数年後、母親は肺がんに倒れる。一方、刑務所の常連となったエヴァン。いつものように新入り囚人をレイプしている最中に、勢い余ってそれを絞め殺してしまう。電気椅子に座ったところでエヴァンは覚醒するが、時既に遅し…

……という展開もあり得るわけで、そんな簡単に人生ハッピーエンドには向かいません。どれだけ綿密に計画してもわずかな不確定要素が存在すれば未来は変るし、ましてやそれが負の要素だったならば、いずれは重大な不幸につながってしまうかもしれない。「バタフライ・エフェクト」ってそういう意味でしょ?そういう点で、ラストの展開は安易過ぎる。

と、いろいろケチをつけたい部分もある。けれど、ラストのセリフを吐く少年エヴァンは愛する人と決別する寂しさを十二分に表現していたし、記憶が蘇るシーンのCGには目を見張るものがあったりして、「観て良かった」と素直に思える作品だった。

(評価:★4)

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