前作「ミスティックリバー」を観て以来、イーストウッドがどのような 映画を作るかはわかっていた。しかし、分かっていても彼の映画には 独特な味がある。

もしも、人生をまっとうしたのならば、一生懸命生きたと思えるのならば 死を選択することができるであろうか？答えは人それぞれであると思う。 だが、フランキーはマギーのことをよく知る故に、彼女の思い通りにさせて あげたいという気持ちと、救ってあげたいという気持ちで葛藤していたので はないだろうか？心の内は、彼のみが知るという結果になってしまったが・・・。

前作同様、救いの無い映画かもしれない。だが、映画好きならば 彼の作品をまた観たいと思うに違いないだろう。