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[コメント] レボリューション6(2002/独)

計画のための事前準備が細かく描かれているところは素晴らしいが、中盤になって少々場当たり的な手段を用いてしまったことからこれらの展開があまりいかされなかったのは残念。
わっこ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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かつて資本主義に対する抵抗運動をしていた6人の若者が廃屋に仕掛けた不発弾が15年後に爆発。当時の左翼派団体による犯行だと断定した警察の左翼団体への一斉捜査によって、現在でも左翼活動をしていた2人の男は所持していた当時の犯行フィルムを押収され、犯行の発覚を恐れた彼らが現在は普通の生活をしている他の4人を集め、押収されたフィルムを取り返そうとする姿を描いたクライム・サスペンス。

押収されたフィルムを取り返す計画のための警察内部や捜査状況の下調べ、内部に侵入するための偽造工作といった事前準備が細かく描かれているところは素晴らしい。これらの準備がどういかされるのか見るだけでも興味深かったが、中盤で刑事に顔がばれてからは計画が少々場当たり的な手段に変わってしまい、せっかくの展開があまりいかされなかったのが残念。

ドラマ部分では、現在も左翼活動をしている2人の思想と、それを冷やかな目で見るかつての仲間たちの現実的な思想との対比は上手く描かれていたが、左翼活動以外での6人の男女の当時の人間関係をもっと細かく描いて欲しかったところ。

(評価:★3)

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