[コメント] サマリア(2004/韓国)
行動の連鎖。(レビューはラストに言及)
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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本作品の登場人物は相手の何らかの行動を受けて、自らも何らかの行動を起こす。その行動の動機は、他者から見たら容易に意味が掴めないときもある。言葉を介した対話などは一切登場しない。無言のまま常に行動が示され、次の行動へと連鎖していく。
次第にエスカレートし、反社会的色彩を帯びていくこの連鎖は、北野武作品のごとく「自決」をもって止揚されるのかと思っていた。実際には別の方法で行動は止揚され、再び若い少女にバトンが受け渡された。悟りなど得ることはできない。最後まで、自らをバスミルダと表現し死んでいった友人の心情への理解が得られるわけでもない。考えるのではなく、ただ行動していくことに意味がある。是非はともかく、この監督の信念は一貫していた。(★3.5)
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