[コメント] ガーデン(1995/スロバキア=仏)
心理科学や、不条理や、シュールレアリスムと云ったものへの、或いは意識的な叛逆だろうか。シュリークの描く世界を表現するに、「不思議」とか「神秘」とか云った安易かつ曖昧な形容は、むしろそぐわしいようである。そしてその牧歌的なエロさには随分と当てられた。
読解を求めぬ作品には、自体「鏡」と化して、それを観た者の人となりを、清明に発き立てるというような働きがあるらしい。
例えば私はひがなセックスのことばかり考えているので、それを描いた部分ばかりが強く印象に残っているし、誠実な人が観れば教訓の箇所を、不思議ちゃんが観れば幻視表現を、それぞれ深く焼き付けるはずである。
うーむ。
どこかにこんな僕を消毒して下さる方がおらんだろか。
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