[コメント] パニック・イン・ザ・ダーク(2001/米)
映画を見終った人むけのレビューです。
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海底ポッドを舞台にした対決映画。
話の内容だけでなく、キャラ設定やストーリー展開そのものが『真昼の決闘』に似ているというか、パクリ。途中で何度も時間を表示するところも『真昼の決闘』で敵がやってくるまでに何度も時計が映し出されるシーンを意識したような作りで確信犯的なものがあるかもしれない。
内容に関しては、普通に対決映画なら文句はないが、中盤で海洋パニック映画のような展開になりパニック映画にしたいのかしたいのか、アクション映画にしたいのかがはっきりしないところがイライラする。鉱山夫の謎の連続自殺や不可解な殺人事件が結局、最後まで主人公対釈放された殺人犯三人組との対決と結びつかず、何のために描いていたのかもはっきりしない。特に水が人間の体を貫くシーンが結局なんだったのかぐらいははっきりしてほしい。
対決もののといっても、主人公が他の住民に阻害されながらも、一人で孤独に敵と戦うまでの過程が非常に長く、不必要なホラー映画的なエピソードが輪を掛けてテンポを悪くしている。ラストの対決もアイデアには凝っていたが、主人公をかっこよく見せていない。
キャラ設定にしても同僚の刑事は結局中盤以降出番がなくなったし、元恋人にしても特に主人公と関わる場面すらないのに終盤になって『真昼の決闘』のグレース・ケリーのような役回りをするのもわけがわからない。
映画としてはパニック・ホラー映画を期待すると完全に裏切られる映画。アクション映画としてみるにも、終盤までの展開はテンポが悪すぎる。
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