[コメント] GEKICHIN 撃沈(2000/米)
映画を見終った人むけのレビューです。
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まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
この手の映画は、脚本が楽であり、設定に時間がかかることなど皆無に等しいので大量に作りやすい性質があるのです。そして、そのレールをつきすすんでいるだけの映画が多いのは毎年国税庁が出す長者番付を見ても明らかだと言えるでしょう。ですので、細かい設定に他のB級映画と差別化するのに苦労するだけで、小学生でも原稿用紙4枚で書けるのではないでしょうか。
そして今回のこの映画。
何が見所であり、何が良かったかといいますと、見所はエロが出てこない点でありまして、良い点はセガール様にご足労をかけなかった点だと思います。セガール様の経歴に傷を負わすのも何ですから、よっぽどの配慮(丁重にセガール様をキャスティングをしない)があったことだと思われます。で、見所の話なのですが、エロが無い点、つまり「志願兵募集はしてませんよ」=「体制側の意志はないんですよ」を実は訴えたかったのかも知れない点が見所なんです。
「エロがない戦艦に乗って楽しいか?こうして虫けらのように殺されてしまうんだよ」ってメッセージがエロがない映画に託されていたように思えます。ただ、「ムキムキはモテる」ってメッセージはありますが、あれは日常社会での話として、軍隊とは区切っているので評価できるのではないでしょうか。よって、この映画は反戦映画として見ることで、自分がこの映画を見てしまって「しまった!見るんじゃなかった!」の私憤を落ち着けてはどうでしょう。また、マイケルムーアが作った映画だと思いこんで幕を閉じるのも一つの救いだと私は思います。
最後に。くだらない映画を見てしまったことを反省する上で、長文を書いて供養に励んだことをここにお詫びすると同時に、二度とこの映画を見ないことを誓いたいと思います。
2003/6/15
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