前半は極限状況の中での人間模様。後半はハードＳＦで、スペイン版「ミッション・トゥ・マーズ」へ。そのどちらもが軽いというか中途半端。時間も短いし。

反抗、裏切り、陰謀とかの人間のダークサイドを見たかった。あるいは逆に自己犠牲の人間愛でも良かったが・・。格好の舞台設定なのに、出発までのエピソードとか、それぞれのキャラを描き込む回想シーンも無しで、クルー達は生き残りのための条件をあっさりと受け入れる。これがどーも納得いかん。

お次はミッション・トゥ・マーズだが、科学的な謎解きも、人類の未来を啓示する哲学的テーマもなく、あっさりと含みを残しつつ終わる。

いちばんヤな奴だったギャロの処遇が気にくわん。あれでは３Ｐざんまい、いやハーレムではないか！腹上死の夢が果てた後に３Ｐ天国にたどり着けるなんて、うらやましい奴。

劇中、「火星初」というセリフもあったが、スペイン映画なので船体や宇宙服に星条旗は無い。てゆーかスポンサー名もなく白地のままで地味。クリーチャーも出さずに頑張ったのは好感持てる。「ミッション・トゥ・マーズ」より数段良い。つかＩＭＤｂ見たら、監督はスザナ役の金髪ネーチャン。まじで？しかも監督としてはこの作品しか表示されなかった。美人なので女優の方も頑張ってください。