[コメント] 花とアリス(2004/日)
映画を見終った人むけのレビューです。
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記憶喪失と言えば
この映画をDVDで見ていて気が付いた。俺、これ過去に見ているわ、と。先輩と留学しに来たアメリカ人(だったっけ?)が二人でホームで待っているシーンで「あれ?」と。決定的だったのはシャッターに頭をぶつけて倒れるシーンで「ん?何かのパクリか?」と。
合う合わないで言ったら合わない映画だ。ここで花が嘘をついて先輩を騙す。つまり嘘をついたままで話が終わるわけは無くアリスもこの話に絡んでくるとここまでの話の流れから推測出来た時点でもう見てらんない。
最後にはばれるんだよ、どうしたって。で、ばれた上でどう決着が付くのかは未知だとしてもばれないようにいろいろすったもんだするんだろう(ひらかな多くてわけわからん)。嘘が嘘を呼び見ている方をハラハラさせる演出は好きではない。どうしたって痛いオチが待っている。
まあそういうのがあって過去の俺はシャッターに頭をぶつけて一連の嘘が始まった時点でDVDを止めていた(のだろう)。で、止めたことすら忘れていた。これは先輩状態である。花に「先輩、最後まで見たじゃないですか。シネスケに5点なんて高得点までつけたのに忘れたんですか?」と言われた様な。
ちなみにシャッターのシーンだがロケ地検索で調べたら調布の東宝日曜大工センター近くだった。何故ここがロケ地に!?という位平々凡々な場所なのだが…。
あ、ロケ地と言えば冒頭の先輩のいる駅はパッと見、関東の田舎といった風情で(実際佐野近辺)俺の頭の中では花とアリスは埼玉辺りに住んでいて更に北上して先輩を見つけたイメージだったのが途中デートしたり親に会ったりするシーンは今度は神奈川っぽくどうにも整合性がとれなかった。映画を見る時にはその舞台も念頭に入れて見る客もいるって事でここらはもう少し練って欲しかった。
あと土壇場で先輩が花になびくのも整合性がない。そこまで先輩視点で見たとして花に惚れるシーンあったか?むしろそうしないと映画が丸く収まらないから、といった感がある。というか主役が花のはずなのだがアリスの(ネタの)方が光って見えるのがそもそもおかしいのかもしれない。
オーディションでバレエをするシーンなんかは広末に無茶苦茶損な役回りをさせるわ父親に平泉成を持ってきて一気に異次元人間ドラマに転換させるわ監督の蒼井優萌えには何とも言えない部分がある。いや分るけどさ。
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