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[コメント] 夜の素顔(1958/日)

最強女優=京マチ子をウヒャウヒャ言いながら堪能できるのだが、最強女優=京マチ子であるが故、哀しい女の一代記として成立していない。
ペペロンチーノ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







身体を張ってしたたかに生きる女の哀れな過去。 例えばこれ、乙羽信子だったら成立したと思うんだ。 だけどホラ、最強女優=京マチ子だから。スーパーだから。 結果として哀れな末路を迎えるならいいんだけど、哀しい過去とか微塵も感じさせないわけじゃないですか、スーパーだから。

「新藤兼人脚本は個性派監督と食い合わせが悪い」という説があるが、アクの強すぎる個性派役者とも食い合わせが悪いのかもしれない。

ただまあ、新藤兼人と吉村公三郎は『安城家の舞踏会』以来コンビが多いんだよね。 監督としての新藤兼人を知っていると新藤兼人節が食い合わせの悪い原因のように思えるけど、実は新藤兼人は売れっ子脚本家だったんだね。 今見るといろんなジャンル書いてるよ。

(09.08.03 CS放映にて鑑賞)

(評価:★3)

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