コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] ザ・フラッシュ2(1991/米)

ここで、マーク・ハミルの新しい伝説が始まった。それは漫画の悪役である。
がちお

この映画についてだが、とても面白い映画である。アクションもテレビ物とは思えないほど豪華で迫力がありコスチュームや超能力についても下手にリアルにせずアメコミ原作のまま描くことで逆に映像として中々面白さをもっている。

だが、この映画で語るべきはマーク・ハミルであろう。

スターウォーズでの彼しか知らない人に教えてあげよう確かに彼はハリソン・フォードに比べたらその功績は映画業界では少ないかもしれない。だが、彼の声優としてのキャリアはかなり凄いものがある。

まずはバットマンのアニメのジョーカー、これは中々残忍でユーモラスだが非常に気味の悪い悪役であった。それを機に海外版ラピュタのムスカやアバター伝説の少年アン(エアベンダーの元ネタ)の火の国の王オザイ、さらにはX-MENのゲームでウルヴァリンを熱演し演技の器量の幅を上げている。

さて、そんな彼の悪役キャリアの原点ともいえる作品がこれである。

フラッシュ自体はかなりよくできたアメリカの特撮シリーズであるが、低予算製作で作られた子供向けドラマでしかなかった。

シーズンも1シーズンしか放映されなかったが、今ではうわさがうわさを呼びなんとカルト的人気を誇るドラマとなっている。

本作はそんなドラマの最終回を飾る話であり、その悪役はトリックスターである。

そんな彼はジョーカーの二の舞のキャラに過ぎないが小手先の技術でフラッシュをあの手この手で苦しめるキャラであった。そういうトリックスターに任命されたのは他の何もでもないマーク・ハミルだったのだ。

マーク自身、自分のキャリアに苦しんでいたのだろう。

だが、何かを断ち切ったようにこの映画では狂ったキチガイ演技と悪の高笑い、コミカルに描かれてるが恐らくシリアスな作品の世界にでてきてしまったら相当怖いであろうサイコパスである。

その後、この作品での彼の演技をみたワーナーはバットマンのアニメを製作する際にマーク・ハミルが選ばれ再び彼はエンターテイメントの世界に戻ることが出来たのである。

今度はヒーローではなく、ダークサイドに目覚めた悪役として。

そして今、彼はゲームのアーカムシティでジョーカーを演じゲーム・映画・アニメ・ドラマを越えてその悪の高笑いで世界を支配せんとしているのだ!

(評価:★5)

投票

このコメントを気に入った人達 (0 人)投票はまだありません

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。