同じ年に彼女は『赤目四十八瀧心中未遂』にも出演なさっています。

あの役もなかなか難しい役だったと思いますが、この『ヴァイブレータ』も体当たりの演技ですね。才能を感じます。

女性が男性に触れる、という愛情の根源を、ロードムービーの中で次々に表現を重ねるという手法はなかなか新しくて面白いなーと思いましたね。

ただですね、

私あまりロードムービーが好きではないんですよね。

あの映画の中で展開される風景シーンがどうにもしっくりこないんです。

古くは『イージーライダー』とかになるんでしょうが、あの映画は時代を背景にアメリカの大地を突っ走るバイクの姿のかっこよさ、というステイタスがありましたが、この作品のようにトラックでうつろう出会った男女の関係というのが、あまりにもこじつけ的で、私にはしっくりきませんでしたね。

2010/06/20　自宅