[コメント] エデンより彼方に(2002/米=仏)
差別と偏見の理不尽さを、2人(キャシーと庭師のレイモンド)のドラマ仕立てに描いた作品。映像は、時代風景とジュリアン・ムーアの古風な風貌が見事にマッチしていた。彼女のベストムービーだと思う。
差別の対象となった黒人の庭師レイモンドが、常に平静として、大きく描かれていたのに対し、差別する側の白人の描写は虚栄に満ち、小さく醜く描かれていた。判りやすい設定ではあるが、差別とかイジメにはそういう単純な部分(自分の保身の為、自分より力を持たせたくない人を虐げる部分)があると思う。
きっと彼らは、レイモンドがキャシーを惹き込むほど魅力的で、また多能であることを感じて、それを認めることを恐れるが故、その差別はよりエスカレートしたのだろう。
そんな渦中の2人が展覧会で絵画を観ながら感想を語るシーンは印象的。
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