[コメント] 空想天国(1968/日)
クレイジーキャッツのファンには見逃せない作品だ。(05・5・19)
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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主演は谷啓だ。谷啓の芸名はダニー・ケイから由来している事は有名だが、この作品はダニー・ケイの『虹を掴む男』に着想を得ているのが面白い。
オープニングのアニメーションはクレジットが無いが、波の動き方が「ひょっこりひょうたん島」と画風が似ているので久里洋二かも知れない。
当時の学生運動の気分も反映されていて谷啓が、米原子力航空母艦エンターティナー号に向けて、ミサイルを発射する時に被っている白いヘルメットには「核マル」と書かれている。
この映画に出演している俳優では宝田明がキザ男を好演していて大変良い。ヒロイン役の酒井和歌子はどこか垢抜けなくてヤボったい印象を受けてしまう。
この当時から藤岡琢也が現役だったのは驚きである。老けている人は、年をとらないものなんだなぁ。芸風も今と殆ど変わっていないようだ。
作品は観てもらうしかないのだが、大変よく出来ている。『虹を掴む男』より面白いかも知れないと感じた瞬間もあった。ただ谷啓の「空想」と「現実」の違いがラストのシークエンスでは良く分からなかった。分からないようにしてあるのかも知れないが欠点だと思う。
メモ 1968年8月14日公開 併映作品『連合艦隊司令長官 山本五十六』
カラー/シネマスコープ/84分/2,293メートル/モノラル
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