[コメント] ぼくんち(2002/日)
観月ありささんがとにかく良かった。映画で彼女を観るのは初めてでしたが、こんな役もできる彼女に感心してしまいました。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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何がこの作品の良さなのかというと観月ありささんの好演に他ならないと思います。
彼女のこの映画での体当たりの演技は実に見事!
テレビで観る彼女ではない大人の観月ありささんが素晴らしかったですね。
孔雀のように舞うラスト近くのシーンは感動的です。
いかにも映画、映画、映画。
映画でしかこのような表現はできないでしょう。
そして二太が雨の海岸をとぼとぼ歩くシーン。
これも見事。
黒い雨合羽を着た傘をさす人々の前をとぼとぼ歩く少年。(一人振り向く人のお面はキューブリックの『アイズ・ワイド・シャット』を思い起こさせます。)
阪本順治監督が自ら言われているとおりフェリーニを意識した集団劇。
その中に溢れる悲しみ、喜び、現実と非現実のコントラスト。こんな表現をこのような内容のラストに盛り込むセンスは見事ですね。
映画には映画にしかできないことがある。
そんな映画的なエッセンスを思い切り表現した素晴らしい作品だったと思います。
2010/07/10 自宅
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