展開が最初からスピーディーに見せてくれるのがテンポ良く、観客の心をキャッチするはず。登場人物もキャラクターがかぶることなく、個々の設定が明快で曖昧さが無くて良い。スタイリッシュさに走って中身スカスカだったり、トリックが意味不明で納得しかねる！なんてサスペンスやスリラー作品（作品名列挙したい！）多くありますが…本作はきちっと観客の「サスペンスの醍醐味を味わいたい！」という要望に応えてくれています（きちっと練って書き上げた原作が凄いのだろうが）。惜しむらくはキャスティングが地味。もっと華やかなキャスティングだったら盛り上がったことは事実。スターのオーラってやっぱり必要ではある。ヒロインのモニカ・ポッターがどうも最初から根性悪そうで胡散臭いのが難点。この人、美人だけど意地悪だろうな、と絶対思わせるタイプ。★5つに至らないのは毎日特殊メイクで学校へ通う教師という設定と、自由自在に公衆電話を鳴らせる点への疑問から。しかしラストに振り返ると途中で幾つものゴールへのヒントが転がっていて、あぁ！だから○○だったのかぁ！という発見は至福。ペネロープ・アン・ミラーが懐かしくて感激。