コメンテータ
ランキング
HELP

[POV: Points of View]

[HELP]

年をとるほどバカになる監督ジョン・カーペンター11 movies[投票(9)]
映画に対する理論よりも、映画に対する批評性よりも、映画に対する知識よりも、映画に対する愛に狂ったジョン・カーペンター。小さな巨人。(※ちなみに。‘映画’の部分を‘プロレス’に代えるとアントニオ猪木になります。「馬鹿になれ とことん馬鹿になれ 恥をかけ とことん恥をかけ かいてかいて恥かいて 裸になったら見えてくる 本当の自分が見えてくる 本当の自分も笑ってた それくらい 馬鹿になれ」 元気ですかぁー?!)
さらば青春/されど青春63 movies[投票(6)]
シュテファン・ツヴァイクは「青春は一度切りの飛翔」と言い、ルソーは「人間は二度生まれる。誕生の時と青春の時だ」と言い、ゲーテは「すべて偉大なるものは青春において作られる。その後の一生は注釈にすぎない」とまでのたまった(!)。ここに刻む、青春映画の備忘録。
「泣かぬなら 俺が泣くぜホトトギス ホーホケキョ」(哀川翔)17 movies[投票(5)]
あの黒沢清から「日本のジャン・ポール・ベルモンド」とまで褒めちぎられた男・哀川翔。今やVシネマという狭いフィールドを越え、浅野忠信・役所広司と並び日本映画に欠かすことのできないキー・アクター。そして遂に映画のプロドュースまでやってしまい、第2のクリント・イーストウッドの呼び声が高い(と勝手に思っている)。さあ、一世風靡セピアの核弾頭は世界まで羽ばたくか!?
‘気狂いピエロ’ショーン・ペン列伝11 movies[投票(4)]
チャールズ・ブコウスキーやウィリアム・バロウズを愛読するアルコール中毒であり、元妻マドンナ(・ルイーズ・ヴェロニカ・チコーネ)との結婚式の最中に、上空を飛んでいたヘリコプターにムカつきライフルを発射。数回の俳優引退宣言を繰り返し、映画監督としても傑作(『インディアン・ランナー』『クロッシング・ガード』)を残している。まさにバカと天才は紙一重である。
映像のカリスマ増村保造8 movies[投票(4)]
ラース・フォン・トリアーよりも‘人間嫌い’で、黒沢清よりも‘世界崩壊願望’が強く、黒澤明よりも‘圧倒的’で、ハーモニー・コリンよりも‘前衛的’、ジャン・リュック・ゴダールよりも‘カッコよく’、映画史上最高に‘美しい女優’(若尾文子)を妻にした。その死が最も惜しまれるべき監督・増村保造。
心的外傷ではなく、女から受けた身的外傷を背負い映画を撮りつづけた男・溝口健二7 movies[投票(2)]
うるおぼえだけれど、当時脚本家だった新藤兼人は溝口健二と酒を酌み交わしていた時、溝口が付き合っていた女に刺されたという背中の傷を見せつけられ、こう言われたという。「新藤、これぐらいしないと映画は撮れないよ」。この他にも、撮影に邪魔だったという理由から電柱をぶった切るなど、溝口健二が数々の「神話」を残してるのはあまりにも有名だし、その‘気狂い’ぶりを週刊誌的に褒めそやすことはいくらでもできる。しかし、溝口健二の助監督を長い間つとめていた宮嶋八蔵は言うのだ。「先生が狂っているのではなく、われわれの周囲が狂っているんです」と。
「男」の映画24 movies[投票(2)]
最近「男」の映画 ―あまりの泥臭さと男臭さにむせる―が少なくなってはいないだろうか。山田詠美あたりに「また男の幻想?けっ」と呆れられるに違いないおそろしいまでの時代錯誤には目もくれず、問答無用に叩き切る。そんな映画。もし、今さら「男」の映画を観て、腹を立てるフェミニストがいるとしたら、そいつは単なる馬鹿だと思う。「男」の映画とは、「男」であることのむなしさを同時に伝えるものだったのだから。だからこそ、「女」であることのむなしさを知る真のフェミニストならば、大股をひろげて賞賛すべき映画ではないか。そして、たしかに、そんな「男」の映画があった。
‘アメリカ映画界最強のビジネスマン’ジョエル・シルバー12 movies[投票(2)]
リーサル・ウェポン』シリーズ&『ダイ・ハード』シリーズ。そして『マトリックス』や『ロミオ・マスト・ダイ』。近々では、『ソード・フィッシュ』や『DENGEKI電撃』。これらすべてのアクション・エンターテイメントのプロドューサーであるジョエル・シルバー。ハリウッド映画の資本をひたすら爆薬とCGにつぎ込んでいく様はかぎりなく痛快至極でありながら、決して映画をビジネスとしてハズすことなく(かといって、すべてがアタリではない)、商品として送り出すことのできる彼の手腕は、おそらくいまの日本映画がもっとも必要としてるものなんだろう。来日すればカルロス・ゴーンばりの活躍(?)をするに違いないのだが・・・・・・。
実は鬼才ならぬ奇才!?「マイケル・ダグラス最高!」を再考する12 movies[投票(1)]
氷の微笑』や『ディスクロージャー』そして『危険な情事』で、アンタのセックス中毒後遺症の方が危険だよ、と思わずスクリーンに突っ込んでしまった人も多いはず(?)。しかしながら、ちゃっかりキャサリン・ゼタジョーンズをものにし、早くも穏やかにしっぽりと隠居生活か!?と思わせるも、『ジュエルに気をつけろ!』の制作をやってのけ、まだまだイケることを見事にわたしたちに証明してくれた(『ジュエルに気をつけろ!』の前にプロデュースしていたのが、あのジョン・グリシャム原作&コッポラ監督の生真面目映画『レインメーカー』なんだから、まったく何を考えてんのか、このオヤジは・・・しかもあの『トラフィック』の熱演!)。この他にも、ミロス・フォアマンの『カッコーの巣の上で』、ジョン・カーペンターの『スターマン−愛・宇宙はるかに−』、ジョン・ウーの『フェイス・オフ』、ロバート・ゼメキスの『ロマンシング・ストーン 秘宝の谷』の制作をこなすなど、けっこうな敏腕プロドューサーの顔も持っている。一体何がやりたいんだ、マイケル・ダグラスよ!?A・・・出演作品 B・・・制作 C・・・制作&出演
生真面目に、そして愚鈍に映画を撮る男ジェームズ・フォーリー6 movies[投票(1)]
NYPD15分署』『摩天楼を夢見て』『チェンバー/処刑室』・・・。ニヒルになることもなく、露悪になる(オリバー・ストーン)わけでもなく、オタクになる(タランティーノ)でもなく、ただ生真面目に映画に向き合うジェームズ・フォーリー。今どき、こんな巨匠はクリント・イーストウッドばりに貴重。かなり男臭い。
エロでバカだがピュア=男である18 movies[投票(1)]
ピュアになりたいなら死ぬまで宇野千代を読め。が、しかし。エロでバカでピュアな男には、それだけではもの足りないのだ。
エイガノミライ、ミライノエイガ12 movies[投票(1)]
21世紀、「映画」。なんか変わった気もするし、なんにも変わってない気もする。
大人が見た夢、子どもが見た現実6 movies[投票(1)]
旅する大人と子どものこと
その女、ジーナ・ガーション5 movies[投票]
「くちびるは顔に付いた性器である」―誰か有名な人の言葉だったか、それとも以前にそんな風なことを誰かに直接言われたのか、あるいは自分で勝手に思いついたのか。その判別がつかないくらい昔から、僕にとって女性のセクシーな部分と言えば何よりも「唇」だった。かつてはマリリン・モンローのもったりしたタラコ唇、最近で言うとアンジェリーナ・ジョリーの下唇、「癒しの女王」井川遥の淡い唇・・・そしてジーナ・ガーション。彼女の出演する映画はすべてはその唇から始まる・・・。
ドラッグ&アルコール&ヴァイオレンスの三題噺中毒者アベル・フェラーラ6 movies[投票]
今どき、ジャンキーもアル中も暴力もまったく新しいもんじゃない。むしろ、過去の遺物。しかし、アベル・フェラーラはひたすら、その三題噺を描きつづける。そこでは新しい/古いという対立は消えてしまい、異様にドス黒い世界が繰り広げられつづける。たとえるなら、初期・北野武ばりのおどろおどろしさである。北野武は早くもそこから手を引いてしまったが、アベル・フェラーラは依然と中毒のまま。恐るべし。