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[POV: a Point of View]
ギター弾きの仕事 追悼、井上堯之
夕陽が泣いている

ザ・スパイダースのギタリストで作曲家の井上堯之さんが2018年5月2日に亡くなられたそうです。享年77。□出演作(A) □音楽・・70年代(B)、80年代(C)、90年代(D) □再び出演‐2000年以降(E)
A★3僕は天使ぢゃないよ(1974/日)70年代、新進の撮影所監督といえども、彼らはすでに30歳越えた戦争の尻尾を引きずる世代。純粋戦後派の20歳そこそこのミュージシャン達によって作られたこの映画は、むき出しの感性で痛いほどリアルに時代の空気を捉えている。音楽家が先頭にいた時代。投票
A★3ザ・スパイダースの大進撃(1968/日)この作品を最後に中平康は日活を解雇されたそうだ。確かに画に60年代前半の絶頂期の、たたみかける推進力がなく、それでもときおり覗くその残滓の破天荒ぶりに虚を突かれもするが、少し痛々しくもある。そんななか和泉雅子の自然な存在感が目を引く。 [review]投票
A★2ザ・スパイダースのゴーゴー向う見ず作戦(1967/日)当時、人気絶頂の彼らに、へたな芝居をさせるヒマすらなかったのだろう。ただ歩かせてドタバタ喜劇を仕立て、あとはヒット曲を流すだけというアイディアは上手くすればシュールな味になっかもしれないが、いかんせん作りが雑。松原智恵子の愛らしさに加点。投票
B★5青春の蹉跌(1974/日)男の野心、女の打算。その行方を見据える冷徹な姫田真佐久のカメラ。井上堯之の音楽も良い。神代辰巳、非ロマンポルノの前期の傑作。 [review]投票(7)
B★4アフリカの光(1975/日)逃げ出さないということ。立ちはだかる障害に果敢に立ち向かうこと・・ではなく、自らが置かれた状況から落ちこぼれないようぶざまでもしがみつく。そんなネガティブなエネルギーの存在を忘れてはいけない。投票(2)
B★3雨のアムステルダム(1975/日)凍った湖面を滑る虫けらのような死骸。投票(1)
B★3太陽を盗んだ男(1979/日)ポップな倦怠と反官憲ぶりが素晴らしく心ときめくが、渋谷の攻防が終わってカーチェイスあたりからの一対一の「決闘」の無駄の過剰は凡庸さを力まかせに誤魔化した結果。寡作のあまり評価高過ぎ。後半が整理しきれず3点で十分なのだが、ラストショットは完璧。投票(4)
B★3炎の肖像(1974/日)ケンカ(闘争)を捨てアイドルロッカーとなった男(沢田研二)にとってステージのみが自己を確認できる場でありながらその対象は顔の無い大衆でしかなく、個へと戻った彼が中山麻里・秋吉久美子・原田美枝子という3世代の女の狭間を彷徨うさまは実に70年代的。投票
B★0蔵王絶唱(1974/日)
C★4居酒屋兆治(1983/日)伊丹十三の悪口三昧に高倉健がブチ切れて、見かねた池部良と一緒に殴り込みをかけるのかと・・・建さん、師匠(東野英治郎)や恩師(大滝秀治)にも義理堅いし、これ『昭和残侠伝』かと・・・。メリハリを保ち情に流されない大野靖子の脚本がいい。投票(1)
C★3火宅の人(1986/日)我がまま男をめぐる三人の女の話として観れば、若さの勢いでこなす原田美枝子は順当無難な出来で、松坂慶子の堕ちた女はどこか居心地が悪いのは美し過ぎるが故か。置かれた状況での心の有り様が全身に噴出して見栄えが変わるいしだあゆみの映画。 投票
C★3恋文(1985/日)役者の芝居に重点を置きすぎた演出に違和感があり、神代特有のいつものムードが出てこない。無意味で不用意な子供の顔へのズームがその象徴。井上堯之の音楽も全然ダメ。投票
C★3遠雷(1981/日)家と土地の呪縛。農家という今でも不自由さを残す空間を生きながらも、永島敏行石田えりが発散するすがすがしさは、まさにもぎたての果実や野菜だけが持ち得る青い力のようだ。許せないのがジョニー大倉の甘え。また長いんだ、このエピソード。投票(3)
C★3離婚しない女(1986/日)男が考える“愛”と女が感じているそれとの差は、1000倍くらい有るのではないかと頭を抱えてしまう。お互いに、そこは見て見ぬ振りをしながら生きていくほうが良い・・たぶん。間違っても確かめようとなど、思わぬほうが良い・・きっと。 [review]投票(1)
C★2結婚(1993/日)第1話・アホまるだしのシンデレラストーリー。脚本の桃井章は、かおりさんの実兄。第2話・お手軽鈴木清順ワールドが炸裂。腐っても清純。(3点)第3話・それなりにムードはあるが、クライマックスの告白シーンが最悪。やはり恩地日出夫。(2点)投票
C★2ダイアモンドは傷つかない(1982/日)80年代初頭、女性の価値観が激変していた時。企画に残間里江子、脚本が田中晶子。いわゆる世は翔んでる女の時代。藤田敏八も何をどうしたら良いのか分からなかったのでは・・・投票(1)
C★0カポネ大いに泣く(1985/日)
C★0瀬降り物語(1985/日)
C★0華の乱(1988/日)
D★4愚か者・傷だらけの天使(1998/日)真木蔵人はアクション俳優として、ブレイクする予感を漂わせている。誰か、彼の才能を開花させてやって欲しい。投票(1)
ザ・スパイダース解散後に沢田研二萩原健一のツインボーカルバンドPYGに参加。2人が本格的に俳優としてテレビや映画に出演し始めた1970年代前半、井上さんも劇判の作曲家として活動を開始しました。「太陽にほえろ」や『傷だらけの天使』のテーマ曲はあまりにも有名です。映画で私が井上さんの音楽を初めて耳にしたのも萩原健一主演の作品でした。『約束』(72)、『股旅』(73)、『青春の蹉跌』(74)、『アフリカの光』(75)、『雨のアムステルダム』(75)。この70年代前半の映画を私は密かにショーケンの初期5大傑作映画群と呼んでいます。で、後半の3作品の楽曲を井上さんが担当しています。なかでも「青春の蹉跌」のテーマ曲が私、実は大好きなのです(先ほどもYouTubeで聴いて涙が・・・)。ショーケンと桃井かおりの雪山の彷徨シーンで流れるのですが、このパート無謀なほど単調なロングテイク(あの神代辰巳です)なのです。ところが淡々と、しかし確実に静から動へ変化する美しく力強いメロディラインの劇版効果で日本映画史に残る(私見です。すみません)切ない道行シーンになっています。この曲、長らく私のベスト映画音楽(日本編)のトップに君臨し続けております。井上さん、ありがとうございました。■未登録作品 〔出演〕『ザ・スパイダースの大騒動』(68)、『ザ・スパイダースのバリ島珍道中』(68)、『にっぽん親不孝時代』(68)〔音楽〕『ピータソンの鳥』(76)、『野生号の航海 翔べ怪鳥モアのように』(78)、『パンダ物語 熊猫的故事』(88)、『裏切りの明日』(90)
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