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[POV: a Point of View]
死んだピラニアが残したものは・・・追悼・室田日出男
私は室田日出男のファンである

お疲れさまでした、室田日出男様。あらためて貴方のフィルモグラフィーを拝見しております。何本の映画にご出演されたのか・・おそらく200本に及ぶのでは・・。『仁義なき戦い・代理戦争』『同・頂上作戦』の早川のいつも戸惑っているような目、悲哀を誘いました。『狂った野獣』のタフな警察官。私は『ロボコップ』の原型であると疑いません。『野獣死すべし』の松田優作との列車内の攻防、恐ろしかったです。それと貴方の名を一躍有名にしたTVドラマ『前略・おふくろ様』の半妻の親分、楽しかったです。・・・ありがとうございました。 A・・60年代 B・・70年代 C・・80年代 D・・90年代 E・・00年代
A★4脅迫(1966/日)西村の不適、三國の狼狽、室田の蒙昧、春川の困惑、保積の抵抗。そんな“顔”が好い。行動を封じられた室内の閉塞と、屋外の半解放状態の戸惑いが生む緊迫感から現金授受の活劇へ突入する語り口も快調。冒頭の披露宴の逸話がもっと主題にからむのかと思ったが。投票
A★4飢餓海峡(1965/日)慈悲心はあったとしても、純粋な愛情を持つことができなかったことが男(三国)にとって最大の不幸であり、そんな男に純粋な愛情を抱いてしまったことが女(左)にとって最大の悲劇なのだ。愛情の欠落と希求の激しさは、貧困が生む必然と偶然の落差に比例する。投票(2)
A★4解散式(1967/日)戦後民主主義と経済復興の隠花としての背広ヤクザ(渡辺文雄/小松方正)の渡世では、着流しコンビ(鶴田浩二/丹波哲郎)の違和は滑稽にすら見える。そんな矛盾が確信犯的にスクリーンでせめぎ合う。安保闘争敗北の郷愁としての"60年代任侠幻想"の葬送。 [review]投票(1)
A★4昭和残侠伝(1965/日)侠気血走る三白眼。ぐいと睨んだ視線の先で、すべて承知と応える目。先を信じて散り行く男。明日の望みを亡くした男。その目と、その目の交錯に、浮かび上がるは憤怒の闇よ。そんな闇などこのドスで、斬ってみせましょ、斬り続けましょう。共に明日が見えるまで。 [review]投票
A★4にっぽん泥棒物語(1965/日)まるで盗む自由までもが保証されたように、戦後混乱期を突進する義助(三國連太郎)が、そのまま映画の推進力となるアナーキーでエネルギッシュな演出がみごと。随所に散りばめられた 伊藤雄之助、市原悦子、花澤徳衛、千葉真一、加藤嘉らの怪演も楽しい。投票(1)
A★3続・網走番外地(1965/日)冒頭の船上シークエンスがもたつくも、その後の「まり藻」のころがり方がなかなか心地よい。高倉と嵯峨をかき回す、中谷一郎安倍徹、ストリッパー三原葉子と痛快老人嵐寛寿郎らの脇が手堅く渋い。善悪総出で乱舞する祭りに思わず苦笑のB級快作。投票
A★3昭和残侠伝 唐獅子牡丹(1966/日)定番の母子がらみで、硬派感がやや薄すく感じるのは好みの問題か。と言ってもガード下での幸太郎(菅原謙二)斬りシーンでの列車音の絶妙さにはしびれるし、殴りこみへ向かう秀次郎(高倉健)と重吉(池部良)の間に漂うただならぬ殺気と色気も絶品。投票(1)
A★0ギャング対Gメン(1962/日)
A★0狼と豚と人間(1964/日)
A★0親分を倒せ(1963/日)
A★0東京ギャング対香港ギャング(1964/日)
A★0怪談蛇女(1968/日)
A★0組織暴力(1967/日)
A★0続組織暴力(1967/日)
A★0北海の暴れ竜(1966/日)
A★0海底大戦争(1966/日)
A★0顔役(1965/日)
A★0暗黒街大通り(1964/日)
A★0昭和侠客伝(1963/日)
A★0暗黒街最大の決斗(1963/日)
2002年6月15日逝去。享年64
この映画が好きな人達

このPOVを気に入った人達 (8 人)tredair picolax マッツァ sawa:38 johnny marr 1982 worianne ぱーこ ニュー人生ゲーム