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[あらすじ] 妖星ゴラス(1962/日)

日本の宇宙艇・隼号は「ゴラス」と命名された謎の星に遭遇し消息を絶つが、最後に送られた観測データからゴラスが地球に衝突する軌道を取っていることが判明。ゴラスの大きさは地球の4分の3だが重力は6000倍、例え誤差の範囲内でも間違いなく地球は滅亡してしまう。他の星を吸収して巨大化するゴラスを破壊する術は無い。この非常事態を回避するため、国連は日本の科学者・田沢(池部良)が提案した、地球そのものに推進装置を付け移動させるという「南極計画」を実行に移した。果たして地球は救われるのか?
荒馬大介

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけの解説です。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
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 前年『世界大戦争』で“核による人類の滅亡”を描いた東宝特撮陣が次に取り組んだのは“原子力の平和利用”。妖星ゴラス接近による地球の危機を、海水の重水素原子力を用いて地球を巨大ロケットにして逃げる、という大胆かつ奇想天外なアイデアを見事に映像化した。本多猪四郎監督、円谷英二特技監督の数々の仕事の中でもベストワークに挙げられる一本である。

 なお劇中後半の怪獣マグマの件だが、企画段階から怪獣を出すアイデアは盛り込まれていたものの、当初は古代恐竜の生き残りとなっていた(志村喬が怪獣の血液を見て「爬虫類の血液」と言うのはその名残)。このエピソードに関しては、海外公開版ではカットされている。

(評価:★5)

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