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[あらすじ] 怪獣ゴルゴ(1961/英)

海難救助船トリトン号は海底火山の噴火に遭遇して航行不能となり、アイルランド沖の孤島・ラナへと避難する。そこで乗組員のサムとジョーは伝説の怪獣オグラの存在を知る。オグラの捕獲に成功した二人はそれをロンドンへ連れて行き、「ゴルゴ」と名付けてはサーカスの見世物にしてしまう。だが生物学者らは、彼等が捕らえた怪獣はまだ子供だと推測する。……やがて子供を奪われ怒り狂った親怪獣は、ロンドンへ向けて進撃を開始した!
荒馬大介

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけの解説です。

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 日本では主流だが、海外では珍しい“着ぐるみの怪獣がミニチュアを破壊する”という方法で撮影された怪獣映画。特撮怪獣ファンの間では、日活唯一の怪獣モノ『大巨獣ガッパ』の元ネタとして知られているが、日本では過去に劇場公開されて以降、ソフト化される機会が少なかった作品。

 海外の作品としては珍しく、最後に怪獣が“倒されない”という結末を迎えるが、これは監督のユージン・ルーリーが、自身がメガホンを取った『原子怪獣現わる』を観た娘から「どうして怪獣は倒されてばっかりなの?」という質問をされたことがきっかけだという。また当初、話の舞台となる都市はパリを予定していたが、パリは河口から100キロ近く離れており、海から上がってくる怪獣の話にしては変だということで、ロンドンに変更された。

 なお特撮担当のトム・ハワードは『親指トム』と後に『2001年宇宙の旅』でオスカーを受賞した人物。本作ではロンドン橋やビッグベンといったランドマークをミニチュアで再現して派手に破壊している。また大胆な合成シーンも見物。

(評価:★4)

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