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[あらすじ] メキシコ万歳(1931/露)

映画成立の経緯を以下記す。1928年エイゼンシュテインは米国に招かれるが、製作側と意見が合わず、話は流れる。そこで彼は助監督グレゴリー・アレクサンドロフとカメラマンのエドゥアルド・ティッセと3人だけでメキシコに行き、映画を撮ることにする。米の‘メキシコ映画トラスト’が出資する。しかし資金が尽き、’32年にソ連に帰国。フィルムも米に留め置かれる。その後’72年にフィルムが返還され、それを基に、エイゼンシュテインは亡くなっていたので、グレゴリー・アレクサンドロフが編集し、音楽(ユーリ・ヤクシェフ)を付けて、’79年に発表したのが本作である。尚、ナレーターにセルゲイ・ポンダルチュクが参加している。
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内容には触れないが、構成はプロローグ、エピソード4話、エピローグからなり、順にメキシコの歴史が辿れる。グレゴリー・アレクサンドロフは「メキシコについての映画シンフォニー」と言っている。中味はドキュメンタリーが殆んどで、エピソードの第3話、4話がドラマ仕立てになっている。が、4話は未撮影の為、未完成。写真のみである。又、3話は上記の‘メキシコ映画トラスト’により‘33年に「メキシコの嵐」というタイトルで一般公開されている。

‘79年モスクワ映画祭名誉金賞受賞(セルゲイ・エイゼンシュテイン)。又、最近(今は2019年)では、映像人類学分野の先駆的作品ともされている。88分。

(評価:★5)

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