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水那岐さんのあらすじ: 投票数順

★2私は絶対許さない(2018/日)田舎駅の大晦日。中学生の葉子(平塚千瑛)は母親の迎えを待っていたところを愚連隊に拉致され輪姦された。痛みに言葉を失いながらも帰宅した彼女を待っていたのは、不良娘の朝帰りと決めつける母(美保純)らの罵倒と祖父(友川かずき)の体罰だった。噂は広がり、町に居場所を失った葉子は援助交際で資金を作り、故郷を棄てて都会に旅立つ。自分の全てを一夜にして奪った男たちに復讐すべく、整形手術を施し生まれ変わった葉子(西川可奈子)は夜の世界に生きるようになった。彼女に旅立ちの機会を与えた老ヤクザ(隆大介)のように優しい男は多くはなかったが、やがて古傷に触れず女として愛してくれる男・雪村(佐野史郎)が現われるのだった。〔119分〕[投票]
★4喜劇 大安旅行(1968/日)大作(フランキー堺)は列車の専務車掌を勤める独身男だ。今日も新婚のお客が乗り込む観光列車で検札をしつつ、濃厚なキスを交わすカップルたちに興奮する思いを抑えている。そんな息子を案じる機関士の父親・甚吾(伴淳三郎)だったが、彼もまた女房を早くに失い、寂しさを隠して仕事に没頭する身なのであった。彼ら親子の秘密の思い人はひとり、新宮駅界隈の寿司屋の娘・雪子(新珠三千代)だ。彼女をめぐって恋のさや当てを繰り返す父子だったが、当の雪子は甚吾に、おなじ独り身の母親・うめ(笠置シヅ子)を結び付けようと策を練っていた。大作も計画に加わりつつ雪子との距離を狭めようとするが、彼女の真意はまだ霧の中だった。旅行シリーズ第1作。〔94分〕[投票]
★3パシフィック・リム:アップライジング(2018/米)人型兵器「イェーガー」による各国の軍団が、異世界の尖兵として世界を蹂躙した「カイジュウ」を攻め滅ぼした戦争より十年。異世界の裂け目は閉じられ、世界は平穏を取り戻した。そんな中、旧戦争の英雄を父に持つ青年ジェイク(ジョン・ボイエガ)は軍に背を向け、傷ついたままに放置されたイェーガーの部品を採取、転売する仕事に身を落としていた。彼は、部品を組み立ててオリジナルのイェーガーを創る天才少女、アマーラ(ケイリー・スピーニー)との騒動に身を投じたことで、その人生を塗り替えられる。ジェイクの義姉マコ(菊地凛子)の導きで、ふたりは軍のパイロットとして迎えられ、不気味な胎動を始める敵に敢然と立ち向かうことになるのだった。〔111分〕[投票]
★3夜明け告げるルーのうた(2017/日)かつて人魚が住んでいたという漁村・日無。東京育ちの少年・海(下田翔大)はここに溶け込むこともなく刹那的な毎日を過ごしてきた。だが、誰にも心を開かずにいた海の音楽の才能が、動画サイトへの投稿に気づいた同級生によって知られる。神社の一人息子・国夫(斉藤壮馬)と社長令嬢の遊歩(寿美菜子)は、自分たちのバンドに無理やり気のない海を誘い、セッションを楽しもうとする。そんな時、彼らの演奏にあわせて水底からきたひとつの影がダンスに加わった。人魚の少女ルー(谷花音)だ。彼女は底抜けの無邪気さと屈託の無さで、たちまち海の心をほぐし三人の仲間となった。その陰で、ルーの存在を知った大人たちの思惑が交錯しはじめる。〔113分〕[投票]
★3娼年(2017/日)大学に一応籍をおくリョウ(松坂桃李)は、自分を奮い立たせる切っ掛けを掴み切れず、酒場のバーテンのバイトを続けていた。そんなある日、ホストの友人田島(小柳友)が連れてきた熟女・静香(真飛聖)の前で「女に興味はない」と言い放ったリョウに、静香は自らの経営するボーイズクラブ「パッション」への入会をすすめる。聾唖少女・咲良(冨手麻妙)を抱くテストにぎりぎり合格したリョウは、静香のもとで娼夫として働くこととなった。幾多の女たちを抱き、わずか数か月で売れっ子になったリョウに、同級生の恵(桜井ユキ)は軽蔑の台詞を浴びせるが、いざ彼を買おうとした彼女は、そのテクニックと自分との不似合いさを思い知らされるのだった。〔119分〕[投票]
★2人の善意を骨の髄まで吸い尽くす女(2009/日)売れない女優を続けるダンナ持ちの真歩(山田真歩)は、外面はよいが内心は利己主義の塊であり、出会った者を怒らせる天才と評される女だった。彼女は動画サイトで成功を得た知り合いの話を聞き、ネットドラマで注目を得ようと心を決める。夫の誠(石川誠)の興味がゲームに情熱を燃やす親友のみに向いているなか、真歩は相棒の牧野(牧野琢也)とともに、ドラマ撮影のため地方の街に向かう。ヌーベルバーグは知らずとも映画への有り余る情熱を抱きかかえる真歩は、映画祭主催者に気に入られ撮影は順調に進む。だが、彼女の本性をやがて牧野も思い知らされる時が来るのだった。〔61分〕[投票]
★4帝一の國(2017/日)赤場帝一(菅田将暉)は政治家・赤場譲介(吉田鋼太郎)の息子として生まれながらピアノをこよなく愛するだけの柔弱な男子だった。だが、ある日ふとした出来事からおのれの野心のために手段を選ばない冷徹な策略家と化す。彼の目指すものはおのれの国の支配だ。政界への早道、東大への推薦入学が許される名門・海帝高校で、帝一は懐刀である光明(志尊淳)とともにその門をくぐる。父親の代より敵対する東郷一族の令息・菊馬(野村周平)の妨害を退け、生徒会長の地位を手に入れるために。まず彼は会長職にもっとも近い先輩・氷室(間宮祥太朗)に近づく。彼の「イヌ」となり、その後継者となるべく…!古屋兎丸のコメディ漫画の翻案。〔118分〕[投票]
★3ナチュラルウーマン(2017/チリ=独=スペイン=米)トランスジェンダーの歌姫マリーナ(ダニエラ・ヴェガ)には、彼女が歌うクラブで出会った初老の恋人、オルランド(フランシスコ・レイエス)との幸福な日々があった。だが、ある日アパートでの情事ののち、オルランドは体の不調を訴えた後階段から転げ落ちてしまう。病院に彼を連れてゆくマリーナだったが、彼の命は続きはしなかった。そして悲しみにくれるマリーナを、冷血なオルランドの家族たちが翻弄する。葬式出席を許さない妻のソニア(アリーネ・クッペンハイム)や弟のガボ(ルイス・ニェッコ)、アパートを出て行けと暴力をふるう息子ブルーノ(ニコラス・サーヴェドラ)。マリーナの心中に、オルランドを看取るまで戦う意志が芽生える。〔104分〕 [投票]
★4坂道のアポロン(2017/日)高校生・薫(知念侑李)は、家庭の事情で横須賀より佐世保に転居し、地元の高校に通うこととなった。自分をめぐる生徒たちの姦しさにうんざりし、学校の案内をしてくれる生徒会委員の律子(小松菜奈)を振り切って屋上へと逃亡した薫は、その出入り口の前に並べられた椅子の前に立ち止まる。そこに横たわっていたのは、大柄な金髪の少年・千太郎(中川大志)だった。粗暴なふるまいを見せる千太郎だったが、律子が自宅であるレコード店の地下室に薫を案内したとき、そこでドラムスを叩く玄人はだしの腕を披露する。ただ対抗心から知りもしなかったジャズピアノの練習を始めた薫は、やがて千太郎たちとのセッションの魅力に呑まれてゆくのだった。〔120分〕[投票]
★3汝の敵日本を知れ(1945/米)アメリカが刃を交えている最中である、日本とは一体どうした国なのか。1945年となり、戦闘を続行して数年にもなる合衆国軍の将兵であっても、その認識は狭いと認めざるを得ないだろう。ヒューマニズム映画の雄であるフランク・キャプラは国民を啓蒙する機会を得、日本民族とその国家の成り立ちから、いかに天皇制が絶対のものとなり、「八紘一宇」の精神が日本民族のスローガンとなっていったかを詳細に物語る。〔63分〕[投票]
★1シェイプ・オブ・ウォーター(2017/米)冷戦下のアメリカ。口のきけない女イライザ(サリー・ホーキンス)は隣人の売れない画家ジャイルズ(リチャード・ジェンキンズ)、同僚のゼルダ(オクタヴィア・スペンサー)のふたりを友として、アパートと就職先の「航空宇宙センター」を往復する単調な日々を送っていた。だが、掃除婦である彼女を見下しているエリート軍人のストリックランド(マイケル・シャノン)のもとに、ある秘密のタンクに隠された生物(ダグ・ジョーンズ)が護送されてきたことからイライザの生活は変わる。あたかも半魚人のように見える「生物」の凛々しく知性的な雰囲気に、彼女は心を射抜かれたのだ。生物を巡って上層部の思惑が食い違うなか、イライザと彼の蜜月が始まる。〔124分〕[投票]
★3犬猿(2017/日)会社の営業マンで至極真面目な青年、和成(窪田正孝)は父の借金を返済しつつ、多忙ながら穏やかな毎日をおくっていた。そんな彼のところに、強盗行為で投獄されていた兄の卓司(新井浩文)が舞い戻ってくる。早速のように猛々しい卓司は、強盗を通報したらしい男たちに暴力を行使し、和成を絶望させるのだった。一方、和成に密かに好意を寄せる印刷所社長の由利亜(江上敬子)は、誠実な仕事と頭の良さで彼の信頼を得、自分の恋を成就させるべく奮闘していた。だが、美貌に恵まれない彼女と違い芸能プロの誘いを受ける容貌を誇る妹・真子(筧美和子)が和成の好意を独占していった。兄弟と姉妹の骨肉の争いは勢いをとめず、最悪の状況に転がってゆく。〔103分〕[投票]
★2羊の木(2018/日)港町、魚深の市役所に勤める月末(錦戸亮)は、上司から国の指示による一大プロジェクトがこの町で実行されることを告げられた。過去に殺人を犯した6人の男女を魚深で市民として受け入れるという話に月末は当惑するが、まずは各人を迎えに赴いた。理髪店に預かられた気弱な福元(水澤伸吾)。介護士を始めたコケティッシュな太田(優香)。クリーニング店に厄介になる強面の大野(田中泯)…いずれも一癖もふた癖もある者ばかりだ。その扱いに手を焼く月末が唯一安心できる相手が、好奇心旺盛な若者・宮腰(松田龍平)だった。気晴らしに月末が結成した素人バンドに首を突っ込んだ宮腰は、月末のGF石田(木村文乃)ともすぐ親密になるのだった。〔126分〕[投票]
★3勝手にふるえてろ(2017/日)引っ込み思案なOL良香(松岡茉優)の心には、支えとしてふたつの愛があった。そのひとつは中学時代よりの憧れ、「天然王子」ことイチ(北村匠海)との関係だ。イチは周囲からつねにいじられる人気者で、良香も彼の前では素直に口を開けない。彼女のイチとの関係は、妄想でしかなかったのだ。そんな良香の身を案じる同僚の来留美(石橋杏奈)は、ニ(渡辺大知)という同期の営業部員を彼女に紹介する。宴会でニは早々に良香に気持ちを打ち明け、良香を舞い上がらせはするのだが、実際のところニは理想の相手とは決して呼べない男だった。そんな日々のなか、イチへの思いを断ち切れず同窓会をぶち上げた良香は、イチと思いがけず語り合う機会をもつ。〔117分〕[投票]
★3ネルーダ 大いなる愛の逃亡者(2016/チリ=アルゼンチン=仏=スペイン)第二次大戦後のチリ。パブロ・ネルーダ(ルイス・ニェッコ)は国民的詩人であり、共産主義を標榜する政治家でもあった。だが、彼をとりまく状況は冷戦の時代を迎えて暗転し、ビデラ大統領(アルフレード・カストロ)は共産党を非合法組織としてネルーダを弾劾、警察官ペルショノー(ガエル・ガルシア・ベルナル)に逮捕を命じる。ネルーダ本人は画家である妻デリア(メルセデス・モラーン)と国外逃亡を試みるものの、捜査網は狭まって叶わず、放浪を余儀なくされた。もっとも、この状況を楽しむかのようにネルーダは詩作を続け、あちこちの酒場に出没する。追跡遊戯のような日々のなか、いつしかペルショノーの胸に彼への愛情が灯ってゆくのだった。〔108分〕[投票]
★4機動戦士ガンダム サンダーボルト BANDIT FLOWER(2017/日)「一年戦争」は終結し、サイコザクでガンダムを圧倒したジオン軍のダリル(木村良平)は残党に身を置き地球で偵察行に参入していた。地球連邦の構成国家である「南洋同盟」が密かにサイコザクのデータを盗み、再現を試みようとしているのだ。一方、ジオンより解放された連邦軍のイオ(中村悠一)も密命を受けて「アトラスガンダム」とともに南洋に向かう。明朗ながら冷静な判断力をもつ新たな相棒、ビアンカ(古川由利奈)を得たイオだが、自分がなぜこの作戦に投入されたかを語る者は現われなかった。判ることは、烏合の衆に等しかった南洋同盟を統率、軍事国家に作り替えた裏切者がいるという事実だった。地上に舞台を移したシリーズ続編。〔89分〕[投票]
★2銀魂(2017/日)江戸時代。宇宙人たちの襲来と跋扈で天下は麻のごとく乱れ、廃刀令の施行で武士階級の地位は地に堕ちていた。そんな時代の中、自分の生き方を貫く「宇宙一バカ」な銀髪のサムライがいた。その名も坂田銀時(小栗旬)、万事屋を営み眼鏡のマジメ少年・新八(菅田将暉)と宇宙人の少女・神楽(橋本環奈)を助手に活躍する色男だ。近頃彼の耳に入ってくる噂に、夜半の橋のたもとに出る辻斬りの話があった。そこまで深刻には考えていなかった銀時だが、昔馴染みの攘夷志士・桂小太郎(岡田将生)がその凶刃にかかり消息を絶ったことから調査に乗り出す。そして現われた辻斬りの正体は、「人斬り似蔵」(新井浩文)という妖刀を携えた怪人物だった。〔130分〕[投票]
★5はじまりの*ボーイミーツガール(2016/仏)劣等生少年ヴィクトール(ジャン・スタン・デュ・パック)は、優等生少女マリー(アリックス・ヴァイヨ)に心惹かれていた。それでも誇り高い彼は思いを表に出さず、級友の中傷すらどこ吹く風であった。そんなヴィクトールに、マリーが勉強を教える、と寄り添ってくる。親友アイサム(アントワーヌ・コルサン)はチャンスだと焚きつけ、ふたりの蜜月は始まった。しかしマリーは、チェロ奏者として音楽学校に進むはずの自分の、「あるモノ」が失われてゆくことへの焦りを少年に隠していた。彼女に利用されていた事実に激怒するヴィクトール。だが、決してその愛情は消え去ってはいないことに気づいた父親(パスカル・エルベ)は、ヴィクトールに行動を促す。〔89分〕[投票]
★3ジュリーと恋と靴工場(2016/仏)25歳のジュリー(ポーリン・エチエンヌ)は就職難の波に翻弄され、訪ねる店々で門前払いを食らわされていた。絶望に支配された彼女だったが、扉をくぐった老舗靴メーカーで内定の二文字を与えられ、思わぬ衝撃に浸る。早速通勤した彼女を待っていたのは、会社の近代化を目論む上層部に対抗する職人たちのストライキだった。理解するいとまもなくドライバーのサミー(オリヴィエ・シャントロー)に職人たちのバスに乗せられ、ジュリーはパリ本部での示威行動に付き合わされる。彼らは会社会長(ロイック・コルベリ)により簡単に丸め込まれてしまうのだが…。ともあれリストラと工場閉鎖に立ち向かう皆に同調するジュリーだったが、道は飽くまで険しかった。〔84分〕 [投票]
★4エンドレス・ポエトリー(2016/仏=チリ=日)アレハンドロ・ホドロフスキーの少年期を描く『リアリティのダンス』より3年。詩人を志す少年アレハンドロ(イェレミアス・ハースコヴィッツ)は、スパルタ教育で息子を縛る商店主のハイメ(ブロンティス・ホドロフスキー)とその妻サラ(パメラ・フローレス)の両親のあいだで不満にくすぶり続けていた。我慢の限界を迎えたアレハンドロは、ついに俗物の集まりたる一族を飛び出し、街の芸術家グループに身を投じる。青年となった彼(アダン・ホドロフスキー)は、尊敬する詩人のミューズであるステラ(パメラ・フローレス二役)に憧れ接触をもつ。だが、その蜜月の日々は決して芸術には発展しない不毛なものと気づくのだった。〔128分〕[投票]