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水那岐さんのあらすじ: 点数順

★5母べえ(2007/日)昭和15年、東京。文学者・野上滋(坂東三津五郎)は、妻・佳代(吉永小百合)、そしてふたりの娘・初子(志田未来)と照美(佐藤未来)とともに、つつましくも幸福な家庭を築いていた。だが、その平穏は治安維持法による滋の逮捕で崩れる。それでも滋を信じ、懸命に生きる家族のもとに、からっとした性格の叔母・久子(檀れい)、拝金主義にどっぷり漬かりながら何処か憎めない叔父・仙吉(笑福亭鶴瓶)、そして滋の弟子であり家族を事あるごとに救ってゆく書生・山崎(浅野忠信)が訪れ、彼女らを励ましてゆく。黒澤明映画のスクリプターを務めた野上照代の少女時代の自伝をもとに、山田洋次が描く家族の戦中史。〔132分/カラー〕[投票(2)]
★5ALWAYS 三丁目の夕日(2005/日)昭和33年、東京タワーが建設途上にあった頃。青森から東京に集団就職でやってきた少女・六子(堀北真希)は、待っている「鈴木オート」なる会社がいかなる大会社かと胸をときめかせていた。だが上野駅で待っていた鈴木社長(堤真一)はいささか風采のあがらない男で、しかも自ら彼女をオート三輪で会社に案内する。果たして、社長夫人のトモエ(薬師丸ひろ子)と息子・一平が出迎えたところは、小さな町の修理工場だった…。ここは夕日町三丁目、小説家を目指して投稿と落選を繰り返す茶川(吉岡秀隆)、ダンサーから飲み屋の女将になったヒロミ(小雪)など、さまざまな人々の夢が行き交う場所だ。〔133分/カラー/東宝スコープ〕[投票(2)]
★5HERO(2002/中国=香港)中国全統一前の秦国。国王(チェン・ダオミン)の命を狙う一騎当千の刺客・三人を葬った男が謁見を許された。その名を「無名」(ジェット・リー)。槍の達人・長空(ドニー・イェン)、そして愛し合う男女の刺客・残剣(トニー・レオン)と飛雪(マギー・チャン)…痴情の縺れによって自ら滅ぼしあったかれらの最期のさまを、無名は命じられて国王に語る。だがそれは嘘だ、と国王は喝破する。かれらは無名の話よりももっと誇り高い戦士たちだったと。そして真実の物語は語られる、無名が国王に謁見した真の目的とともに…。〔カラー/シネスコ/99分〕[投票(2)]
★5カラーパープル(1985/米)「私はセリー(ウーピー・ゴールドバーグ)。黒人で、女で、気が弱く、醜い…」セリーは早くに母を失い、父親に陵辱されて二児をもうける悲惨な少女時代をおくった。仲の良い妹・ネッティ(アコスア・ブシア)の存在が唯一の慰めだったが、ミスター(ダニー・グローヴァー)と呼ばれる男と売買されるも同然に結婚し、ネッティとは引き離されて虐待される毎日のうちに、身も心も縮こまってゆく。だが、ある日家にやってきたシャグ(マーガレット・エヴリー)という舞台歌手との出会いで、彼女は生きてゆく自信を次第に取り戻してゆくのだった。〔153分/カラー/ヴィスタサイズ〕[投票(2)]
★5キャロル(2015/英=米=仏)1952年。写真家に憧れつつデパートの売り子を勤めるテレーズ(ルーニー・マーラ)は、クリスマスプレゼントを選びに訪れた人妻キャロル(ケイト・ブランシェット)の美貌と、成熟した気品に魅せられる。そんなテレーズが、玩具宅送を頼んで去ったキャロルのもとに忘れ物の手袋を郵送したのは、ほんの親切心からのことであった。だが、感謝をこめて昼食に誘ってきた彼女を前に、テレーズは恋人リチャード(ジェイク・レイシー)との間では体験できない興奮を味わって戸惑う。そんなある日、すっかり親密になったテレーズを招くキャロルの家に現われたのは、わが子の養育問題で揉めているキャロルの元夫、ハージ(カイル・チャンドラー)だった。〔118分〕[投票(1)]
★5告白(2010/日)中学校の終業式。教師森口(松たか子)はその日をもって教職を辞することを告げる。だがその席で、森口はふたりの生徒に一人娘を殺されたことを明らかにする。それは明白に、男子生徒の渡辺(西井幸人)と下村(藤原薫)のことを指していると誰にも判ることであった。少年法によって保護されるふたりに、森口は彼女なりの復讐をしたと言う…いわく、HIVに冒された連れ合いの血液をふたりの分の牛乳に混ぜた、と。そして森口は去り、渡辺と下村の毎日は狂わされる。新任教師の寺田(岡田将生)の熱血教師ぶりはクラスを偽りの明るさに導くが、渡辺は苛めの標的になり、下村も不登校を続ける。〔106分/カラー/ヴィスタ〕[投票(1)]
★5百万円と苦虫女(2008/日)鈴子(蒼井優)は友人カップルとマンションを借りて生活する筈だったが、土壇場にきて女友達が恋人の男を振った。イライラの高まった男は鈴子の飼い猫を勝手に捨て、怒った鈴子は彼の持ち物を全部捨ててしまい、男からの告発で逮捕されるに至った。拘留ののち帰宅する鈴子だが、受験を前にしてナーバスになった弟・拓也(齋藤隆成)に前科者扱いされ、その場で百万円貯めたら誰も知らない場所に消えると宣言する。海の家、果樹園での桃もぎなどで小金を稼ぎながら、男のいい加減さ、人間の浅はかさを痛感する鈴子。だが、ある街で花屋の店員になったとき、鈴子は誠実に彼女を愛する青年・中島(森山未來)と出会う。〔121分/カラー/ヴィスタ〕[投票(1)]
★5ヘアスプレー(2007/米)まだアメリカに人種差別が闊歩していた頃のボルチモア。16歳のクィーンサイズの女の子・トレイシー(ニッキー・ブロンスキー)は、TVのダンス番組「コーニー・コリンズ・ショウ」のレギュラーを夢見てダンスの練習に余念がなく、教室では舟をこぐ毎日だった。そしてそのソウルフルなダンスは認められ、憧れのダンサー、リンク(ザック・エフロン)ともいいパートナーとなって一躍レギュラーに。しかし母親エドナ(ジョン・トラヴォルタ)には止められ、そしてあろうことか差別されるブラック陣営のダンサーたちにも魅せられてしまったことから、プロデューサー(ミシェル・ファイファー)は彼女を追い落としにかかる。〔116分/カラー/スコープサイズ〕 [more][投票(1)]
★5弓(2005/韓国)大海のなかに浮かぶ漁船とボート。それが老人(チョン・ソンファン)と少女(ハン・ヨルム)にとっての世界の総てであった。彼らの出逢いはいつのことであったか。少女が気づいた頃には、老人が弓矢でこさえた楽器で少女の無聊を慰め、夜には恋人に接するように細心に彼女の髪を梳る、そんな暮らしが続いていたのだ。ふたりが結ばれる日はもうじきやってくる筈だった。だが、彼らの漁船を訪れた青年(ソ・ジソク)が少女の心を射抜く。子供のようにあどけない少女の瞳に、女の誘惑の灯がともる。老人にはそれが我慢ならなかったが、少女の今後を告げる弓占いの結果は…。キム・ギドク監督お馴染みの言葉少なな恋愛劇。〔90分/カラー/アメリカンヴィスタ〕 [more][投票(1)]
★5紙屋悦子の青春(2006/日)敗戦に向けて日本が転げ落ちていった昭和20年・鹿児島。紙屋悦子(原田知世)は、初めてのときめきを感じた明石少尉(松岡俊介)の安否を気遣っていた。それを見かねた兄・安忠(小林薫)は、強気に明石の戦友・永与少尉(永瀬正敏)との結婚を悦子に勧める。ぎこちない出会いのなかで、剛毅木訥さゆえの珍妙な言動を繰り返す永与に、いつしか心を開いてゆく悦子。しかし、ふとした会話の中から、明石は生きて戻れぬ特攻隊員に志願したことを彼女は知る…黒木和雄監督の遺作は、近年憑かれたように描き続けた「戦争の悲惨」のもう一面を描くものである。〔113分/カラー/ヴィスタサイズ〕 [more][投票(1)]
★5かもめ食堂(2005/日)フィンランド、ヘルシンキの街角に、サチエ(小林聡美)の切り盛りする「かもめ食堂」はある。あくまで「食堂」で、メインメニューはおにぎりだ。開店以来1ヶ月で現われた最初の客トンミ(ヤルッコ・ニエミ)はアニメファンで、サチエに『ガッチャマン』のフルコーラスの歌詞を聞いてきた。気にしていたサチエは、ある日、本屋で『ムーミン』日本語版を読み耽っていたミドリ(片桐はいり)に出会い、歌詞を聞く。それをきっかけに、理由なく旅をしていたミドリは食堂の従業員になってしまう。さらに、辛い過去の果てにフィンランドに旅してきたが、空港で荷物を紛失してしまったマサコ(もたいまさこ)が、かもめ食堂を訪れる。〔102分/カラー/アメリカンヴィスタ〕[投票(1)]
★5天使(2005/日)天使(深田恭子)はジンライムの香りに惹かれてその街へ降りていった。使命があった訳ではない。ただの猫のような気まぐれがそうさせたのだろう。その街では、妻と別れた親父(永瀬正敏)が娘(森迫永依)を抱え、恋人(永作博美)とぎこちない日々をおくり、人付き合いの下手なコンビニ店員(内田朝陽)が猫を探す娘(佐藤めぐみ)とすれ違い、高校では級友からシカトされる女子高生(小出早織)が死のうかと悩んでいた。天使は彼らに近づき、見つめ、持てる限りの愛情をジンライムの代わりに彼らに注いでゆくのだった。〔117分/カラー/ヴィスタサイズ〕[投票(1)]
★5機動戦士Ζガンダム 星を継ぐ者(2005/日)宇宙世紀0087年、ジオン公国との戦争から立ち直りつつあった地球連邦軍の中では、ジオン軍残党狩りを口実に宇宙移民の粛清を図る勢力、「ティターンズ」が台頭していた。彼らへの反発から最新鋭モビルスーツ・ガンダムMk.IIを奪取し、反ティターンズ組織「エゥーゴ」に身を投じた少年カミーユ(飛田展男)は、そこでエースパイロット、クワトロ大尉(池田秀一)や母性的なレコア少尉(勝生真沙子)からエゥーゴの活動の何たるかを聞く。自らの親を人質にされティターンズへの怨恨を深めたカミーユは、地球降下作戦に加わり連邦軍の中枢ジャブローへと向かう。『機動戦士ガンダム』三部作の正統な続編。〔95分/カラー/ヴィスタ〕以下作画スタッフ [more][投票(1)]
★5深呼吸の必要(2004/日)沖縄の「きび刈り隊」は、収穫期恒例のアルバイトだ。二月下旬、寝食を共にする若者たちが、ひたすらきび刈りに全力を傾ける。今年のアルバイターは、事務の派遣社員香里奈、シラけた態度の大学生成宮寛貴、ブランド品で全身を固めた金子さやか、口をつぐんで素性を話さない長澤まさみ、一番の年長者谷原章介の五人である。彼らを平良家の人々が迎え、先輩の大森南朋は七万本の砂糖きびを三十五日で刈らねばならないと告げる。だが能率は一向に上がらず、平良家の隣人であった久遠さやかが加わるのだが、ここで致命的なアクシデントが起こってしまう。〔松竹/123分/カラー/シネスコ〕[投票(1)]
★5茶の味(2003/日)花の春。田園地帯に在る春野家の長男ハジメ(佐藤貴広)はまたしても失恋し、失恋エクスプレスが頭蓋を通り抜ける思いを味わった。妹・幸子(坂野真弥)はところ嫌わず出没する自らの巨大な分身に苛立つ。昔鳴らしたアニメーターへの復帰を図る母・美子(手塚理美)、冴えない催眠治療士の父・ノブオ(三浦友和)、ミキサーの仕事以外は遊び暮らす叔父(浅野忠信)とCD進出を目論む漫画家の叔父(轟木一騎)、そして変人のオジイ(我修院達也)。いまいち憂鬱な春を通り過ぎる家族は、それぞれに打開点を発見し、おのおのの道を自ら見出してゆく。〔143分/カラー/ヨーロピアン・ヴィスタ〕[投票(1)]
★5伝説巨神イデオン 発動篇(1982/日)呪われた無限力を秘める巨人「イデオン」は、異星人バッフクランのみならず地球人にとっても災厄の象徴であった。その危険な荷物を搭載して宇宙を放浪するソロシップに、バッフクランでありながら地球人の子を宿したカララ(戸田恵子)が乗っていることを知る総軍司令ドバ(石森達幸)は、父親としての怒りも露わに全軍による殲滅を命令する。戦いのなかでソロシップの少年たちは、純粋な生の欲求が突き動かすという「イデ」の力に翻弄されるように、一人、またひとり倒れてゆく…人間の業と再生を描く大河アニメの完結編として、TVでは未放映のストーリーを新たにフィルム化した巨編・後編。作画監督:湖川友謙。〔99分〕[投票(1)]
★5ギレルモ・デル・トロのピノッキオ(2022/米)第一次大戦時、イタリア。息子カルロ(アルフィー・テンペスト)を爆撃で失った木工職人、ゼペット(デヴィッド・ブラッドレー)は絶望に沈んだ。カルロの墓より生えた松の木を切り倒し、やけくそでその幹を刻んで人形を作った彼は、命よ宿れと願って眠りに落ちた。その夜、松の木に住み着いていたコオロギ(ユアン・マクレガー)の驚いたことには、精霊がゼペットの願いを聞き届け人形に命を与えたのだ。人形の名はピノッキオ(グレゴリー・マン)。翌朝、ゼペットは愛らしかったカルロとは似ても似つかぬ不細工な人形が自在に動くのに肝を潰すが、邪険にもできず息子のように愛する。それはファシスト党勃興の時代と時を同じくしていた。〔117分〕[投票]
★5RE:cycle of the PENGUINDRUM 劇場版 輪るピングドラム [前編] 君の列車は生存戦略(2022/日)20世紀の終幕。三人兄妹の末っ子で愛情を一身に受けた少女・陽毬(荒川美穂)の余命は尽きた。一途で厳しい兄・冠葉(木村昴)と心優しい兄・晶馬(木村良平)は嘆き悲しむが、最後に皆で訪れた水族館のみやげ、ペンギン帽をかぶらされた陽毬は一時的に蘇生する。妹の肉体を支える謎の存在は、兄たちにその見返りとして「ピングドラム」を捧げよと命令するのだった。ピングドラムの意味を知らぬままに、晶馬は同級生の少女・苹果(三宅麻理恵)のもつ運命の日記がそれだと匂わされ、道ならぬ恋に翻弄される彼女を追う。一方恋多き男ながらそれを棄て陽毬を追う冠葉は、少女・真砂子(堀江由衣)に狙われる。前世紀の呪うべき犯罪を背景にしたお伽話。(124分) [投票]
★5たまこラブストーリー(2014/日)商店街の春。でも、いつも通りの空気は流れ、人々は変わらないおだやかさで空気を紡いでゆくような、そんな春…。餅屋の娘であるたまこ(洲崎綾)にとってこれからの進路を決めるべき重要な時期であっても、自分の育った餅屋を継いでゆこう、と悩むこともなく将来を考えていた。それでもみどり(金子有希)たち仲良し4人組も、少しずつ自分の未来を思い描き、高校生活にきっぱりと終止符を打とうとしていたのだった。そしてたまこのお向かいの、同じく餅屋でずっと育ってきたもち蔵(田丸篤志)も進むべき大学を東京の学校に定め、その前に幼馴染みを引きずっていたたまこに思いを告白しようと考えていた。TVシリーズ「たまこまーけっと」続編。〔83分〕[投票]
★5フミコの告白(2009/日)純情一直線の女子高生フミコ(ヒナ)は、かねてより思いを寄せていた野球部員のタカシ(來香滄)を校舎裏に呼び出し愛を告白した。だが、残酷にもタカシは野球に専念したい、とその告白に首を横に振るのだった。なんという絶望!慟哭するフミコは激情に駆られて町に駆け出す。乳母車を突き飛ばし、洗濯物を何重にも引っかけ、草野球のボールを顔面に食らいながらフミコは激走する。階段を転げ落ちるように降り、二段・三段跳びは当たり前、気が付けばフミコは空を飛んでいた。この疾走の果てに待つものはいったい何か!石田祐康の自主作品として制作され、画面の疾走感を日本のみならず海外でも評価された習作。〔2分23秒〕[投票]