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ルッコラさんのお気に入りあらすじ(1/3)

ピンポン(2002/日)★5 「卓球でこの星の一等賞になるかんね」というザンギリ頭のペコ。「卓球は人生のひまつぶしでしょ」と呟く笑わないスマイル。スマイルにとって、ペコは子供の頃からのヒーロ。そして、ヒーローは、ピンチのときに、いつだって、駆けつけてくれる。YOU CAN FLY ! I CAN FLY! ぼくのヒーロー。ヒーロー見参。自分のヒーローがどこにいたのか、思い出せ。っつう、登場人物みんながなくし物を探していて、それを見つけることができた見事にハッピーな青春映画。 (ALPACA)[投票(4)]
マイ・フェア・レディ(1964/米)★5 言語学者のヒギンズ教授(R・ハリスン)は下町の花売り娘のイライザ(O・ヘップバーン)のあまりにも下品な訛り・言葉使いに興味を持ち、友人のピカリング大佐に、自分が教育すれば半年で舞踏会に出られるぐらいの貴婦人に仕立て上げられると豪語し、賭けをした。そして厳しい教授のレッスンに堪えたイライザは見違えるような麗しき貴婦人へ変貌を遂げ、社交界へデビューするが・・・ブロードウェイで未曾有の大ヒットしたミュージカルの映画化だが、主演はJ・アンドリュースからO・ヘップバーンに変更され舞台関係者・ファンから非難の声が上がった。「唄えない女優がミュージカルの主演?」と・・・ [more] (sawa:38)[投票(15)]
ウォーターボーイズ(2001/日)★5 男子高3年生の鈴木(妻夫木聡)が率いる水泳部は、部員が彼1人だけで廃部の一歩手前だった。しかし新任の美人教師・佐久間先生(眞鍋かをり)が顧問になった途端、たちまち部員が激増。ところが佐久間先生の計画が「シンクロナイズドスイミングを教えて文化祭で発表させる」ことだと分かり、部員は鈴木の他4人(玉木宏金子貴俊近藤公園三浦哲郁)に激減。発表会も取り下げた5人だったが、ムシャクシャする上に陰口まで叩かれ、気分が収まらない。「やっぱりシンクロやろうぜ!」そして5人はプールへと走る![91分/カラー/アメリカンヴィスタ] [more] (Yasu)[投票(3)]
ラウンド・ミッドナイト(1986/米=仏)★4 1959年のパリ。ニューヨークからやって来たテナーサックス奏者デイル・ターナー(デクスター・ゴードン)は、ジャズ・クラブ「BLUE NOTE」で演奏活動を開始する。彼のサックスは最高…クラブを訪れる観客たちは連夜その音色に酔いしれていた。だが、デイルは酒ぐせが悪く、金があればすぐ酒を買っては酔っ払い、警察や病院の世話になる毎日…演奏のギャラさえも直接渡されない有様であった。…そんな彼のすさんだ有様を見るに見かねたファンのひとり、デザイナーのフランシス(フランソワ・クリューゼ)は、彼を自宅に引き取って面倒をみることにしたのだった…。(本篇約132分) [more] (ガブリエルアン・カットグラ)[投票(1)]
マーラー(1974/英)★4 オーストリア出身で後期ロマン派を代表する作曲家であり指揮者としても知られる存在であったグスタフ・マーラー(1860〜1911)の激烈な半生を『リストマニア』のケン・ラッセルが描く。『ベニスに死す』で使われた恋人アルマ(のちの妻)へ捧げられた音楽のラブレター「アダージェット」をはじめマーラーの音楽で埋め尽くされた自由な解釈による伝記映画。1911年、故郷ウィーンに向かう列車の中で妻のアルマとコンパートメントに座るマーラーに子供時代から今に至るまでの様々な記憶や思い出が脳裏をよぎるのであった… (モモ★ラッチ)[投票(4)]
サテリコン(1970/伊)★1 詩人ペトロニウスが書いた西洋最古の小説「サテュリコン」を基にした作られた『甘い生活』につづくローマ三部作の二本目。未だ神話の神々が生き、暴君ネロが君臨するローマの享楽的に生きる人々を描く/金髪青年エンコルピオは、親友アシルトに美少年ジトーネを連れて行かれてしまう。ジトーネを戻すために訪れたローマの酒池肉林。鞭打ち。少年狩り。勇者と決闘。美女を賭ける。性的不能。妖術僧。無常な死/という通した全体の物語はあるのだが捉え難い。断片的な幾つもの細かなエピソード自体を堪能できればいいかのような構成。そして、これがフェリーニ映画であるという宣言映画。 (ALPACA)[投票(4)]
八月の鯨(1987/米)★5 アメリカ・メイン州の小さな島にある別荘。人生のほとんどを一緒に過ごしてきた年老いた姉妹、今や盲目のリビー(ベティ・デイヴィス)と若くして夫に先立たれたセーラ(リリアン・ギッシュ)は、夏のあいだはいつもそこで過ごしている。近所に住む老大工のジョン(ハリー・ケリー・ジュニア)、元ロシア貴族のマラノフ(ヴィンセント・プライス)、幼なじみのティシャ(アン・サザーン)を含めた5人の老人だけで織りなす、ほんの二日間(一日半?)の物語。リリアン・ギッシュはこの遺作でカンヌ映画祭特別賞を受賞し、ベティ・デイヴィスはこれを100本目の出演作とした。陽光きらめき潮風かおる91分。 (tredair)[投票(2)]
グリード(1925/米)★3 サンフランシスコで歯科医を開業しているマクティーグ(ギブソン・ゴーランド)は、親友のマーカス(ジーン・ハーショルト)の紹介で、彼の恋人であるトリナ(ザス・ピッツ)という女性と出会った。次第にトリナに魅かれていくマクティーグに、マーカスは男気から彼女を譲ることにする。しかし、マクティーグとトリナが結婚してすぐ、彼女が以前に買っていた宝くじが5000ドルの当たりを引き当てたことが分かってから、トリナもマーカスも人が変わったように貪欲さ(グリード)をむき出しにするようになり、そしてそれは、マクティーグの運命をも大きく変えていくことになる。[140分/モノクロ/スタンダード/サイレント] [more] (Yasu)[投票(4)]
道(1954/伊)★5 粗野で乱暴な大道芸人のザンパノ(アンソニー・クイン)と彼に拾われた知恵遅れの女性ジェルソミーナ(ジュリエッタ・マシーナ)。二人は共に巡業回りをするが、ザンパノはジェルソミーナに対して事あるごとに粗暴な振る舞いをする。それでもザンパノから離れられないジェルソミーナ。あるときジェルソミーナはサーカス団の芸人マットに出会い初めて自らの存在意義に気づくが…     [more] (モモ★ラッチ)[投票(5)]
叫びとささやき(1972/スウェーデン)★5 忠告:この壮絶な命の「悲鳴と跪拝」に耐え得る精神力はおありですか? ―キン、キン、チン、キン…機械的な不協和音…スクリーンを支配するくすんだ朱色…やがてカメラは、すでに死神に憑かれたような、中年女性アグネスのやつれた蒼白の顔を映し出す。朝だ。彼女は目を覚ますと、かすれ濁った呼吸と共に涙を流し水を飲む。そして、おもむろに日記を開き、ペンを走らせる。「姉と妹が、わたしを見舞いに屋敷を訪ねてくれた…」と― [more] (muffler&silencer[消音装置])[投票(11)]
今宵限りは(1972/スイス)★5 「毎年5月16日、聖ネポムクの記念日に、召使たちのための宴会が開かれる。その日は夜中の12時まで、主人と召使いは立場を変えるのである」という字幕から始まる(特に物語はない)夢幻の1時間30分。日ごろの主従関係を逆転させ、貴族たちが召使いのために延々と宴会芸を見せるというただそれだけの話。けれどもそこにはシュミットならではのブラックユーモアや徹底した美意識もしっかりつまっていて、原題の「Heute Nacht oder nie」は邦題では「今宵かぎりは…」と曖昧にしてあるものの、「今宵こそは、さもなくば無」とも読めるのだそうです。リズムがかなり緩慢なので、体調や状況によっては熟睡できるでしょう。聖ネポムクは、場所によってはワインの神様でもあるとのこと。 (tredair)[投票(2)]
イワン雷帝(第一部・第二部)(1946/露)★4 1547年、モスクワ大公であるイワン(ニコライ・チェルカーソフ)はロシア帝国の皇帝に就いた。その波乱万丈の人生を、既得権を守ろうとする貴族たちによる表から陰からの反抗、ロシアを付け狙うヨーロッパの諸外国との戦い、側近たちとの連帯や確執、妻アナスタシアとの心の触れあいなどを絡めて描く。[第一部100分・第二部87分/第一部モノクロ・第二部パートカラー/スタンダード] [more] (Yasu)[投票(2)]
コンペティション(1980/米)★4 ポール・ディートリッヒ(リチャード・ドレイファス)は、年齢的にも親の事情からもこれが最後のピアノコンペティション(コンクール)。しかし、ライバルたちの中に、以前、タングルウッド音楽祭で一緒になったことがあるハイジ・J・スクーノバ(エイミー・アービング)がいた。ポールはハイジが気になりつつもライバルなので冷たくしてしまうが・・・。予選から本選へ。ピアノコンクールの舞台裏を描きつつ、真に迫る演奏シーンが見物の音楽ドラマ。演奏曲→ [more] (マグダラの阿闍世王)[投票(4)]
恋はデジャ・ブ(1993/米)★5 原題の「GroundhogDay」とは、ペンシルバニアの小さな町パンクスタウニーで毎年2月2日に行われる聖燭祭のこと。ウッドチャック(リス科)のフィル君が春の訪れを占うのだ。 高慢で嫌われ者の天気予報官フィル(ビル・マーレー)は、お祭りの主人公と同じ名前のために過去3年レポーターを勤め、今年もカメラマンとプロデューサーのリタ(アンディ・マクダウェル)を伴って取材に向かうのだった。取材を終えたフィルはさっさとピッツバーグに帰ろうとするが、吹雪のため町に引き返す。まさに最悪の日。しかし彼が足止めを喰らったのは、それだけではなかった・・。 軽快なタッチながら見る者に人生の意味を突きつけるファンタジック・ラブコメディーの傑作。アメリカの映画チャートでは1位を獲得するも、日本では全くの無名。 (ふりてん)[投票(6)]
カルラの歌(1996/英)★5 バス運転手の俺(ロバート・カーライル)ってダメ男さ。自分でも分ってるよ、そんなこと。スケベ心はある、でも困ってる人は女でなくても助けるぞ。ニカラグアって名前しか知らなかったけど悪いか。ふさぎこむカルラを、勤務中バスを私物化して湖に連れてったのはスコットランドの誇りを見せて気分を変えたかったんだ。カルラを国に帰らせた理由は自分でも分かんないけどサッチャーがテロの国だって言ってたし、行くしかないと思って…。でも、見ちゃったよ。どっちがテロだって!? インテリ左翼の宣伝で聞いたことはあったけどヒドすぎじゃん。サッチャーの嘘つきが荷担してるってことぐらい、無知な俺でもわかったぞ。それにしてもイギリスがカルラの国にまで害を及ぼしてたなんて――サッチャーの犠牲者は俺たちだけじゃなかったんだ…… [more] (Amandla!)[投票(7)]
去年マリエンバートで(1961/仏=伊)★0 1950年代に流行した「文学とその方法」を映画で試みた実験的作品。舞台となるバロック調の豪華ホテルには具体的な設定は設けられておらず、場面は繰り返し繰り返し、ダイアローグも繰り返される。去年出会ったという男女。駆け引きは単なる想像か記憶の再生なのか? はたまた単なる幻想に過ぎないのか、特定の時間軸も定かではないし、二人の会話も一切、確実な手がかりもない。ただ繰り返されるフラッシュバックとセリフのみが画面に提示され、観客の主観に全て委ねられる。極めつけは、けして勝つことの出来ないゲーム、そして人工的で不自然な左右対称の庭が象徴するような美ですら全ては観客の主観に。ベネチア映画祭グランプリ作品 (のこのこ)[投票(4)]
未完成交響楽(1933/独=オーストリア)★3 エミー(ルイーゼ・ウルリッヒ)の質屋に、フランツ・シューベルト(ハンス・ヤーライ)という作曲家が来店した。生活が苦しいとこぼす彼に同情したエミーは、やがて彼と親しくなる。ある日フランツはウイーンの宮廷楽長から演奏会に招かれるも、演奏中に大声で笑った女性に怒り途中退出してしまった。これで出世のチャンスは消えたかと思っていた彼は、突然ハンガリーの貴族から音楽教師として迎えられる。この貴族の館に赴いた彼を待っていたのは、この家の令嬢で、演奏会で笑った女性・カロリーネ(マルタ・エッゲルト)だった。[89分/モノクロ/スタンダード] [more] (Yasu)[投票(4)]
ヒア・マイ・ソング(1991/英=アイルランド)★4 イギリス・リバプールの小さなミュージックホール。若きコンサートプロモーターのミッキーは、脱税で現在はお尋ね者の幻のオペラ歌手、ジョゼフ・ロックの復活コンサートを企画する。けれども当日やって来たロックはニセモノで、そのために、彼は仕事もプライドも恋人も失ってしまう。本物のロックを探すため、そして失った全てを取り戻すため、ミッキーは故郷のアイルランドへあてどない旅に出る…。 [more] (tredair)[投票(3)]
オーソン・ウェルズの フォルスタッフ(1966/スペイン=スイス=仏)★4 15世紀初頭、イングランド。リチャード二世の後継者として王位についたヘンリー四世(ジョン・ギールグッド)には息子ハル王子(キース・バクスター)がいたが、ノーサンバランド公の息子ヘンリー・パーシーは我こそ正統な後継者と主張、王と対立していた。だが当のハル王子は悪友の老騎士にして「水ぶくれの包み、酒ぶくれの革袋、臓物がいっぱいつまった衣装カバン、白髪の悪役、ヤクザの老親分」サー・ジョン・フォルスタッフ(ウェルズ)とともに毎夜居酒屋で放蕩三昧。追いはぎごっこや王様ごっこに興じたり娼婦(ジャンヌ・モロー)と遊んだりして楽しい日々を送っていたが、そんなある日ついにパーシー一派が王に宣戦布告。ハルは父にパーシー討伐を誓う。そして決戦の火蓋は切られた! [more] (ジョー・チップ)[投票(1)]
会議は踊る(1931/独)★5 時は1814年、ロシア遠征の失敗をきっかけにナポレオンが失脚し、エルバ島へと流されていた頃。混乱しきっていた欧州の秩序を回復するためにとウィーン会議が開かれ、その議長を担うオーストリア外相のメッテルニヒは、少しでも自国に有利な会議にしようと様々な策略を謀る。一方、そんなメッテルニヒが繰り出す謀略を交わすためにと、ロシア皇帝アレクサンダーは自分の影武者を連れて来墺。そして、彼の来維を祝うパレード中に起きたちょっとした事件を通し、生粋のウイーン娘クリステルと知り合う…。主題歌の「ただ一度だけ」が有名なドイツのオペレッタ、84分。もともとは「會議は踊る」という表記だったらしいブラックな笑いにも満ちたロマンス。 [more] (tredair)[投票(3)]