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いくけんさんのお気に入りあらすじ(3/4)

めまい(1958/米)★4 犯人を追跡中仲間を死なせてしまって以来高所恐怖症に陥り仕事も辞めてしまった元警官のスコティ(ジェイムズ・スチュアート)は自宅で療養している。ガールフレンドのミッジはそんな彼の心の支えだ。ある日学生時代の友人エルスターに呼ばれ、妻マデリーン(キム・ノヴァク)を尾行してくれないかと頼まれる。彼女は時々放心状態に陥りふらりとどこかに出かけてしまうのだが最近それが特にひどい。エルスターによるとその原因は死んだ者にあり、死人が妻に取り付くと言うのだ。スコティはその話を本気にはしなかったものの、興味本位で引き受けることにした。翌日から早速尾行を開始するスコティ。ある日、突然海へ身を投げてしまうマデリンをスコティが救う。これがきっかけで2人は恋に落ちるが…ヒッチがどこにいたかお分かりにならなかった方へ→ [more] (モモ★ラッチ)[投票(3)]
ドグラ・マグラ(1988/日)★5 夢野久作による怪奇小説『ドグラ・マグラ』を映像化した野心作。大正と思しき時代。青年が起きた時、自分が何者で、どこにいるのか分からなかった。鉄格子を開け、入ってきた医者らしい人物は青年のことを呉一郎と呼び、自分は精神科医の若林と名乗る。若林の言葉によると、一郎は殺人を犯し、記憶障害を起こしてここに入れられたのだという。そして彼を治療していたのは正木敬之という博士だったが、治療の途中で死亡したと告げられる。一郎は若林に促されるまま正木博士の残した論文に目を通すが、気がついたとき、死んだはずの正木博士が目の前に現れていた。そこから始まる悪夢のような世界… (甘崎庵)[投票(1)]
ラブホテル(1985/日)★5 経営する出版社が倒産、取り立ての男たちに妻まで陵辱された村木(寺田農)。自暴自棄のまま、その夜ホテルに呼んだ女を道連れに世を去ろうとする・・・。数年後、タクシー運転手となった村木はその時の女・名美(速水典子)と出会う。思いつめた様子の名美は、夜の港で村木の車を降り自死を臭わせる・・・。落ちた中年男。這い上がろうとする女。ふたりが交錯した時、過去の葛藤の底から不器用な愛が生まれる。その愛は飛翔のあかしか、修羅への入り口か・・・山口百恵もんたよしのりの唄が閉じた心をこじ開ける。にっかつロマンポルノ。 (ぽんしゅう)[投票(6)]
マーラー(1974/英)★4 オーストリア出身で後期ロマン派を代表する作曲家であり指揮者としても知られる存在であったグスタフ・マーラー(1860〜1911)の激烈な半生を『リストマニア』のケン・ラッセルが描く。『ベニスに死す』で使われた恋人アルマ(のちの妻)へ捧げられた音楽のラブレター「アダージェット」をはじめマーラーの音楽で埋め尽くされた自由な解釈による伝記映画。1911年、故郷ウィーンに向かう列車の中で妻のアルマとコンパートメントに座るマーラーに子供時代から今に至るまでの様々な記憶や思い出が脳裏をよぎるのであった… (モモ★ラッチ)[投票(4)]
バリー・リンドン(1975/米)★3 時は18世紀中頃。アイルランドの青年(ライアン・オニール)は従姉妹の婚約者に決闘を挑む。が、その事がもとで故郷を追われる身となってしまった。旅の途中の様々な紆余曲折を経て、欧州の貴族に成り上がっていく。ウィリアム・メイクピース・サッカレーの小説をもとに巨匠スタンリー・キューブリックが、波瀾に富み欲望に満ちた架空の人物バリー・リンドンの人生を通して、18世紀の豪華絢爛な貴族社会を映像化。前後半の二部構成は、合わせて三時間を超える。アカデミー賞撮影賞、美術監督賞、衣裳デザイン賞、編曲賞を受賞。 (chilidog)[投票(1)]
吸血鬼ドラキュラ(1958/英)★4 ドラキュラ伯爵(クリストファー=リー)の正体を探ろうと派遣されたジョナサン=ハーカー(ヴァン=アイゼン)は、首尾良く伯爵の司書として彼の居城に入り込むことが出来た。だが、そこにいた女吸血鬼の命を絶つのと引き替えに、自らも伯爵によって殺されてしまう。ハーカーを派遣したヘルシング教授(ピーター=カッシング)はドラキュラの居城でハーカーの死体と日記を発見する。そして彼の死をハーカーの婚約者ルーシー(キャロル=マーシュ)に知らせるのだが、既に彼女にはドラキュラの魔の手が迫っていた…ヘルシング教授とドラキュラ伯爵との息詰まる死闘が開始される。 (甘崎庵)[投票(1)]
ファニーとアレクサンデル(1982/独=仏=スウェーデン)★5 世界的名匠イングマール・ベルイマン監督の最後の劇場用映画(当時64歳での引退宣言)。集大成にふさわしい大作で、 エピローグ、第一部「エクダール家のクリスマス」、第二部「亡霊」、第三部「崩壊」、第四部「夏の出来事」、第五部「悪魔たち」、プロローグからなる構成。欧米で公開された劇場版は3時間8分だったが、日本では岩波ホールで5時間全編が一挙上映された。(スウェーデン本国ではテレビ放映) 1907年のクリスマスからの2年間。スウェーデンの大学街で暮らし、劇場主も営むある家族の人間模様を、鋭い感受性を持つ少年アレクサンデル(ファニーは妹)の目を通して描く。 5時間11分 1983年アカデミー外国語映画賞 [more] (ルッコラ)[投票(4)]
ディーバ(1981/仏)★5 決してその歌声を録音しないオペラ歌手の熱烈なファンである郵便配達夫ジュールは、コンサートにて彼女の歌声を録音してしまう。 それによって、香港の海賊版業者から追われることになってしまう。と、同時に熱愛する歌手本人を苦しめる結果に・・・。 それとは別口で、彼は偶然にもパリの売春組織の背後の黒幕について暴かれた告白の内容のテープを所持してしまい、あっちこっちから追われる羽目に。 (みった)[投票(2)]
ヤング・フランケンシュタイン(1975/米)★4 フランケンシュタインと呼ばれることを極度に嫌がるフロンコンスティン博士(ジーン・ワイルダー)は死人に生命を吹き込んだ祖父の考えを徹底的に否定していた。そんな彼が遺言を受けトランシルバニアのお城に赴き、そこの地下室で祖父の日記帳を見つけたことから、彼と同じ実験をする決心をし、肉体と脳を盗み出す。しかし、思わぬ手違いからとてつもない怪物(ピーター・ボイル)が生まれてしまう…メル・ブルックスジーン・ワイルダーによるこれぞフランケンシュタイン映画の正統派パロディ。モノクロ。105分。 (モモ★ラッチ)[投票(3)]
クリスタル殺人事件(1980/英)★3 ミステリの女王、アガサ・クリスティがポワロと共に世に送り出した探偵好きな老婦人ミス・ジェーン・マープルが活躍するミステリ。ミス・マープル(アンジェラ・ランズベリー)の住むロンドン郊外セント・メアリー・ミードでは今、村中が興奮の坩堝にある。映画の撮影のために往年の大スター、マリーナ(エリザベス・テイラー)が彼女の夫で映画監督のジェイソン(ロック・ハドソン)とともにやってくるのだ。一足遅れて製作者マーティ(トニー・カーティス)と共演女優でライバルのローラ(キム・ノヴァク)も到着し町中あげての歓迎パーティの最中、婦人会の一員ヘザー・バブコックが毒殺される。犯人はいったい誰か?彼女には殺される理由などない。ミス・マープルの好奇心に火がつく…EMI製作によるアガサ・クリスティ映画の第三弾。原作は「鏡は横にひび割れて」。 (モモ★ラッチ)[投票(2)]
王女メディア(1970/伊)★3 半人半馬の賢者ケンタウロスに育てられたイアソンは、叔父ぺリアスから “金の巻き毛の牡羊の皮”を奪ってくれば王位を返すと持ち掛けられる。イアソンはギリシャ中から英雄たちを集め、アルゴー船に乗り冒険の旅に出る。目的地コルキス国では悪名高い王アイエテスと、その王女で魔術を操るメディアによって金毛羊皮が守られていた。エウリピデスのギリシャ悲劇「メディア」を題材に世紀のオペラ歌手マリア・カラスを主演に迎えてピエル・パオロ・パゾリーニ監督が映画化。1時間50分 [more] (ルッコラ)[投票(2)]
サイコ(1960/米)★5 アリゾナ州フェニックス。不動産屋に勤めるOLマリオン(ジャネット・リー)は恋人のサム(ジョン・ギャビン)と昼休みを利用した情事の余韻に浸っていた。二人は結婚を誓い合ってはいたが、金銭的な問題があって実現出来ないでいる。彼女が事務所に戻ると、そこに社長が取引相手を連れて帰ってくる。4万ドルの取引が成立したのだ。社長にその現金を銀行に預けるように言われたマリオンはしかし、恋人と一緒になるためにそのお金を横領してしまう。そして彼の住むカルフォルニアへと車を走らせる。その途中疲労から車内で仮眠をしたために警官に尋問を受け慌てながらも何とかその場を濁したマリオンはやがて社会と隔絶したかのごとくポツンと聳え立つベイツ・モーテルを見つけ、そこに一泊することにする。そこには年老いた母親と二人暮しの若い管理人ノーマン・ベイツ(アンソニー・パーキンス)がいた… [more] (モモ★ラッチ)[投票(5)]
ローズマリーの赤ちゃん(1968/米)★5 マンハッタンへ越してきた新婚のウッドハウス夫妻。売れない役者のガイ(ジョン・カサヴェテス)を新妻のローズマリー(ミア・ファロー)は優しく見守る。傍目から見ても人の羨む中睦まじい夫婦だ。隣にはおせっかいだが人のいいカスタヴェット老夫婦(ルース・ゴードンシドニー・ブラックマー)が住み何かと親切にしてくれる。やがてウッドハウス夫妻には待望の第一子誕生の知らせが。しかしその日から不可解なことが次々と起こり始め、ローズマリーは苦痛と疑惑に悩まされることになるのだった… [more] (モモ★ラッチ)[投票(2)]
殺しのドレス(1980/米)★5 ケイト(アンジー・ディキンソン)は夫との営みでは充たされない熟女。シャワーを浴びる度に逞しい男性に襲われる妄想に煩悶するのであった。息子のピーター(キース・ゴードン)は機械マニアでケイトを邪険にする。塞いだ気持ちで、ふらりと外出したケイトは精神科医のエリオット(マイケル・ケイン)のクリニックを訪れるが、気持ちは晴れない。その後あてもなく訪れた美術館で見知らぬ男に誘われ、行きずりの情事にしけこむのであったが…。デ・パルマの6本目の日本公開作でその評価を決定付けた。 (けにろん)[投票(2)]
アポロンの地獄(1967/伊)★3 プロローグとエピローグは現代イタリア。〜アポロンの不吉な神託を受けたコリントの王子オイディプス(フランコ・チッティ )は、予言の実現を避けるため、国を捨て放浪の旅に出る。だが旅の途中に出会った横柄な一団に怒ったオイディプスは彼らを殺してしまう。やがて辿り着いた国テーベでは王をなくしたばかりの王妃イオカステ(シルバーナ・マンガーノ )が半身半獣のスフィンクスに悩まされていた。スフィンクス退治に成功したオイディプスは英雄となりテーベ王として迎えられるが・・ 古代ギリシャ演劇の名作であるソフォクレスの古典を、鬼才ピエル・パオロ・パゾリーニ監督が新たな解釈で映画化。1時間44分 [more] (ルッコラ)[投票(1)]
トカレフ(1994/日)★5 主人公は幼稚園バスの運転手。ある日自分が運転するバスで誘拐犯人たちにわが子を奪われる。犯人たちは身代金を奪ったあげく子供まで殺して捨てる。主人公はやり場のない怒りに駆られるがなすすべもなく妻との生活も子供を失った事でおかしくなる。ある日放心状態でわが子の運動会のビデオを観ていたら同じマンションに住む男の姿を見つける。その男が犯人と確信した主人公は彼を追う。 この映画の題材は「復讐」だが本当の映画のテーマは「新しい映画的手法の発見」だろう。極端なまでの「省略」「説明的なものの排除」。この作品から新しい日本映画が始まったまさに革命的な記念作品。以降の監督たちへの影響、映画評論家たちの大絶賛は受けたが「どついたるねん」のようにはヒットしなかった幻の名作。 (ina)[投票(4)]
CAT’S EYE キャッツ・アイ(1997/日)★1 全身ビチビチの黒ボンテージでビシッと決めて、ネコ耳も可愛らしくもニャオ〜ンと体をしならせる3匹の泥棒ネコ(長女・泪=藤原/次女・瞳=稲森/三女・愛=内田)。キャッツ・アイと呼ばれ、スポーツ新聞の1面さえも占拠するメスネコ達は今日も軽やか鮮やかに盗みを働き、執ように追っかける刑事・内海俊夫(原田)を軽くあしらうのだった。実は瞳の彼氏でもある内海だが、瞳がキャッツ・アイだなんてもう全く気が付かないヘタレ。だが、そんなヘタレな所も好きのうち、なのか?泪はともかく、愛も大学でリー(ケイン)と出会って、何?この気持ち、これって恋?状態へ。みんな発情期です。という訳でなぜか主人公は愛なのでした。マジ? (ピロちゃんきゅ〜)[投票(5)]
戦場のメリークリスマス(1983/英=日)★3 1942年ジャワ日本軍俘虜収容所。祖国を神の国と信じる典型的な志願兵ハラ(ビートたけし)は日本語を理解するロレンス(トム・コンティ)に唯一俘虜の中では信頼を置いている。そんなロレンスのかつての戦友セリアズ(デビッド・ボウイ)がボロ布のような姿で収容所へ運び込まれてきた。軍律会議でセリアズの魔のような魅力に取りつかれたエリート武官ヨノイ(坂本龍一)は彼を俘虜長に取りたてようと動く。彼がこの場所における禍いの神になる存在とも知らずに。製作費16億円。原作は「影の獄にて」「影なき牢格子」「種子を蒔く者」の3部作。78年にカンヌで監督賞を受賞した大島渚が話題のキャストを揃え4年の準備期間を経て完成させた執念の一作。 (tacsas)[投票(3)]
大脱走(1963/米)★4 豪華オールスターが共演するスペクタクル活劇。スティーヴ・マックィーン、ジェームズ・ガーナー、リチャード・アッテンボロー、ジェームズ・コバーン、チャールズ・ブロンソン、デヴィッド・マッカラムほか書ききれないほど。彼らがナチスドイツの捕虜収容所からトンネルを掘り色んな手段で脱走を試みる。細かなエピソードを重ね合わせ、それぞれのエピソードが薄まることなく纏め上げたのはジョン・スタージェスの手腕によるところが大きい。 (kinop)[投票(1)]
エコエコアザラク III(1997/日)★3 今やNo.1ホラー女優となった佐伯日菜子が、好評だったTVシリーズに引き続き2代目“黒井ミサ”を演じる。古賀新一原作オカルト・コミックの、(最高の適役を得て決定版となるはずだった)劇場用第三作。 黒魔術を操る少女、黒井ミサはある殺人事件から時の狭間に棲む怪物ラルヴァを見つける。何者かが邪悪な儀式を行っていることを調べるため、ミサは一人、名門女子校である聖セイレム学院の演劇部に潜入するが・・ 佐藤嗣麻子監督のスタイリッシュな前2作とは趣向が変わり、クトゥルー神話を題材に、中世錬金術の人工生命ホムンクルスの採り入れ、三輪ひとみ等のキャストも含めてカルト的な作品となった。GAGA−円谷映像 1時間33分 (ルッコラ)[投票(2)]