[あらすじ] ラストタンゴ・イン・パリ(1972/伊=仏)
晩秋のパリ。人生の絶望観に苛まれた男がいた。自由奔放で虚心のない純粋な女がいた。薄明るいアパルトマンの一室で、二人は出逢う。(ベルトルッチの芸術実験室!)ふとした、いたずら電話をきっかけに、男は若い女を犯してしまう。事後、孤独の海に沈んだかのように、動かぬ二人。お互いの名前も知らせずに、別れる二人。ここから愛の迷宮のドラマが始まる。アパルトマンを出る男。空を見上げる男。枯葉が降る。エッフェル塔がそこには無いパリ。『暗殺の森』に続き、監督ベルトルッチ+撮影ストラーロの名を世界に轟かせた衝撃の性の問題作。怪物的傑作。ベルトルッチの即興演出が楽しめ、暗い内容なので映像苦行のような様相も呈するが、『ラストタンゴ』の悦楽を待て。これを観ずして映画史は語れぬ。だからの206分版がおすすめ!
(いくけん)
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