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[あらすじ] 1900年(1976/独=仏=伊)

春・・・1945年4月25日イタリア解放の日。農民たちは敗走するファシストのアッチラ(サザーランド)を袋叩きにしていた。一方地主のアルフレード・ベルリンギェリ(デニーロ)は農民の子供に銃を突きつけられていた。「地主はもういない!」                                                                
ジョー・チップ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけの解説です。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







夏・・・1900年の夏、ベルリンギェリ農場で二人の子が生まれた。一人は農民の子オルモ、もう一人は地主の子アルフレード。二人は身分が違うものの仲が良かった。ある日オルモは線路に寝転がって、走る汽車の下をやりすごす危険な遊びをしていたが、アルフレードは逃げ出し、オルモから臆病者と言われる。祖父(ランカスター)の後を継いだ父親のジョバンニは雹で作物に多大な被害が出た日、農民の賃金を半分にカットして猛反発を受ける。これがきっかけで大規模な農民ストが各地で発生する。地主が畑仕事をしているのを眺めながらオルモの祖父(スターリング・ヘイドン)は息を引き取った。                                                           

秋・・・第一次大戦から帰って来たオルモ(ドパルドュー)は農場の管理を任されているアッチラと会う。農民の取り分はどんどん少なくなっていた。同じ日、オルモは農民に社会主義を説くアニタ(ステファニア・サンドレッリ)と出会い、お互い引かれ合う。アルフレードはブルジョアの娘アーダ(ドミニク・サンダ)と出会う。農民の生活は困窮し、社会主義に傾倒していく。それに対抗して地主側は農民を押さえる人間を雇い、それがファシストへ発展していった。ブルジョアのアルフレードは嫌悪感を示しながらもこの流れに抵抗できなかった。ある日、「人民の家」が放火され、3人の生徒の老人が焼死する。抗議デモの中アッチラは黒シャツ隊を結成し、猫に頭突きを食らわす。                                                            

冬・・・アルフレードとアーダと結婚式の日、子供が殺され、オルモが犯人とされ袋叩きにあうという事件が起き、アルフレードとオルモ、アーダの間に決定的な溝が生まれる。黒シャツ隊はすでに国じゅうに蔓延し猛威をふるうようになっていた。アーダは飲んだくれるようになり、アッチラの暴挙を止められないアルフレードに愛想を尽かして家を出ていく。ファシストの弾圧はいよいよ大きくなり、第二次世界大戦が始まろうとしていた。ある日農場をクビになったオルモは堪忍袋の緒が切れてアッチラを馬糞責めにしたあと行方をくらます。                                                      

そして春・・・1945年4月25日イタリア解放の日。                                         「この映画に参加して頂いたエミリア地方の農民の皆様に心から感謝いたします。」

(評価:★4)

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