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[あらすじ] ジェイコブス・ラダー(1990/米)

ベトナム戦争の悪夢から覚めると、ジェイコブ(ティム・ロビンス)は地下鉄に乗っていることに気がつく(手には読みかけのカミュの『異邦人』)。彼は郵便局職員で結婚して子供もいたが、今は離婚してジェシーという同僚の女と同棲していた。最近、不気味なものが見えるようになった。幻覚なのか?だが街を歩いていると謎の自動車が追ってくる。高熱が出てると言って氷風呂に入れられる。どうなってるんだ!ふと気がつくと自分はまだ妻と子供に囲まれた生活を送っていたりする。そしてまた気がつくと元に戻っている。何が幻覚で何が現実なのか!ダンテの「神曲」の挿絵を眺めているジェイコブに戦友のポールから電話がある。ポールも同じような事態に悩まされていた。危機感をつのらせるジェイコブと戦友たちはついに調査に乗り出すことにした。そしてベトナム戦争中の軍の機密事項に突き当たるのだった。
ジョー・チップ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけの解説です。

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マトリックス』の大ヒットで市民権を得、『バニラスカイ』まで続く「現実喪失」物のはしりといえる作品。今挙げた2本(他、『13F』『トータルリコール』など)は娯楽色が強いが、ベトナム戦争の絡んだ本作の結末は苦い。                                       「ジェイコブズ・ラダー」(ヤコブの梯子)とは旧約聖書の創世記第28章にある記事からとっている。ヤコブは夢を見た、それは天から地面までつながった一本のはしごでそれを天使たちが上り下りしている光景だったと言う。

(評価:★4)

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このあらすじを気に入った人達 (2 人) 死ぬまでシネマ

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