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はしぼそがらすさんのお気に入りあらすじ

曽根崎心中(1978/日)★5 原作は言わずと知れた近松門左衛門作の古典浄瑠璃。 コンナ思いっきり有名でなおかつ、「タイトルからしてネタバレ」な話をイカにしてマエストロ・増村は料理してくれるのか?「タダの馬鹿で向こう見ずな若者の話」?ノンノン。なんとマエストロは我々の前に、「潔い愛」として提示して見せてくれる。多少のオーバーな感情表現や暴力描写は、「監督の熱い血潮」のタマモノだ!途中で、「コンナ調子でこの映画は大丈夫なのか!?」なんて心配はご無用。二人のツッパリはやがて美しい至高の愛へと昇華され、永遠に光り輝く一対の宝石へと窯変(ようへん)されてゆくのだ!この過程に瞠目せよ!!心の内を一言一句残らず鮮明に発声し、内心を全てさらけ出して吐露する人々を見よ!! (ボイス母)[投票(6)]
刺青(1966/日)★4 質屋の跡取りワガママ娘(若尾)が手代(腰抜け&ノミの心臓)と、手に手を取って芝居の道行き気分で駆け落ちする。「だって、イヤな相手と見合いさせられて結婚させられそうなんだもーん。それに隠れてコソコソやるHはアタイの趣味じゃないわよ!」ナンテ言いながら。逃げて匿われた先は船宿の親分の家。「アッシが良いように大旦那には話をつけてやりますから、ゆっくり二人で遊んでっておくんなさいよ」という親分の弁を真に受けて、若い二人は愛欲に溺れる。その隙に親分は娘の両親に「娘の捜索」を申し出て金をせしめ、手代は始末して、娘は芸者に売り飛ばす算段をチャッチャとつけてしまう。芸者から足抜けできない体にするための儀式として、娘の背中に江戸一番の彫り師の手による「女郎蜘蛛」の絵柄が刻み込まれる。愛する男とも引き裂かれた娘は、全ての男に復讐するために、自身を女郎蜘蛛に例えて、せっせと男食いに精を出すのだった。 [more] (ボイス母)[投票(6)]
私が棄てた女(1969/日)★5 時は高度成長期、コレからの日本で「勝ち組」になって生き残るためには、「良い会社に入ってガムシャラに仕事して、接待上手になって、社長の親戚でも嫁に貰う」って事が条件なのに、俺って、集団就職で東北から出てきた女子工員(ミッちゃん)なんかと、つき合っちゃって、バカバカ。こりゃあ、アレだな。処女をいただいたら、口拭って知らんぷり&ポイに限るな。でも、なんか可愛いんだ、一途だし。でも、故郷を飛び出して東京に来たからは、いっぱしのエリートサラリーマンになるしか道はナイじゃん?え〜〜い、面倒だ。ポイポイのポ〜〜イ!・・・それから早7年。念願叶って俺はエリートサラリーマン。社長の姪とも交際中で順風満帆だ。でも、五反田でミッちゃんを見かけた。なんだか病気で貧乏そう。「また来るね!」って思わず言っちゃった。アレアレ? [more] (ボイス母)[投票(5)]
マイ・フェア・レディ(1964/米)★5 言語学者のヒギンズ教授(R・ハリスン)は下町の花売り娘のイライザ(O・ヘップバーン)のあまりにも下品な訛り・言葉使いに興味を持ち、友人のピカリング大佐に、自分が教育すれば半年で舞踏会に出られるぐらいの貴婦人に仕立て上げられると豪語し、賭けをした。そして厳しい教授のレッスンに堪えたイライザは見違えるような麗しき貴婦人へ変貌を遂げ、社交界へデビューするが・・・ブロードウェイで未曾有の大ヒットしたミュージカルの映画化だが、主演はJ・アンドリュースからO・ヘップバーンに変更され舞台関係者・ファンから非難の声が上がった。「唄えない女優がミュージカルの主演?」と・・・ [more] (sawa:38)[投票(15)]
マタンゴ(1963/日)★5 現代社会の鬱屈を逃れてヨットで大海原へと繰り出した7人の若者。だがヨットは嵐にもまれ漂流し、とある不気味な島へと辿り着く。難破船に残っていた日誌からこの島には「マタンゴ」というキノコが巣食っていることが分かるが、それを食べたものは二度と姿を見せなくなったというのだ。やがて恐怖と飢餓、絶望感から次第に仲違いがおき、エゴを剥き出しにしていく若者達。そしてついに仲間の一人がマタンゴを食したことから崩壊が始まっていく……。ある世代の方々にはトラウマにもなっている(?)邦画SFホラーの名作。 (荒馬大介)[投票(4)]
月曜日のユカ(1964/日)★5 「ユカ(18歳・加賀まりこ)って、いい娘よ。カワイくって。やさしくって、親切なの。パトロン(加藤武・刑事ではない)と恋人(中尾彬)がいるの。でも誰とでも寝るわ。すんごいサービスだって。男を喜ばすのが最大の喜びなんだって。人生の目的。純なの。無邪気なのよ。でもキスはだめなんだって。伝説よ。清潔だし、商売女と違うのよ。教会にもちゃんと行くんだから。要するに「かわいい女」って事。」「いやいや、我々(おやじ共)の夢のような女性だな。わははは」■「ねぇ、パパ…黒んぼって何で黒いの?」「お前はホント白い」「ねぇ、パパ…コーヒー色の肌ってセクスィー?」「お前は白でいい」「ジャマイカで肌を焼くの」「お前は白でいい」…加賀さん…こんなに可憐だったんですね… (ピロちゃんきゅ〜)[投票(10)]
日本万国博(1971/日)★4 時は「昭和元禄」最末期。世はマサニ嵐と変革の時代。日本経済は急成長を続け、国民は「今がこの世の春」とシアワセを謳歌し、未来に希望を抱いていた。そんな国民一同の『プロジェクトX』的夢と底力を総結集して、大阪は千里の広野を開墾&造成して昭和を代表する一大イベント、「日本万国博」が開催された!押し寄せる人波、泣き叫ぶ迷子。二時間待ち三時間待ちはザラなのだ。でも、ココにはテレビ電話もあるし、月の石もある。見たことナイ外国の綺麗なコンパニオンのおねいさんもいるし、世界中の特産品も買い放題よ♪「人類の進歩と調和」を旗印に、各国の意地と見栄が火花を散らす、華麗なる一大ページェント! (ボイス母)[投票(4)]
太陽を盗んだ男(1979/日)★5 完全武装のちょっとアレな老人が中学生の観光バスを占拠。 「天皇陛下に会わせろ!」皇居に向かって手榴弾。 これを見ていた担任の先生、一念発起で東海原発に進入を敢行。 見事プルトニウムを奪取! 続いてサラ金から金借りて六畳一間で被爆しながら原爆製造に大成功。 気を良くした先生、警視庁を脅しプロ野球の延長放送を要求。 渋谷のデパートから5億円をばら蒔いたりやりたい放題。 しかし!抜ける髪の毛、歯茎から血が! ど〜しよう…そうだ自殺しよう。決意する先生。 だけどできませんヘタレだから。 執拗にせまる不死身の文太刑事との死闘。 壮絶なカーチェイス!武道館での最終決戦!乱れ飛ぶ弾丸(?) ああ!もう時間がない!!はたして東京の運命はいかに!? (toga)[投票(22)]