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sawa:38さんのあらすじ: 投票数順

★3マルセリーノ・パーネ・ヴィーノ(1991/伊)時は17世紀、11人の修道僧がキャベツ畑に捨てられていた赤ん坊を保護した。赤ん坊はマルセリーノと名づけられ、修道僧に可愛がられて元気で明るい子に成長する。「僕にはパパはたくさんいるけど、ママはいないの」、聖母マリアを母と教えられ育ったマルセリーノを後継ぎのいない地元の領主夫妻が養子に欲しいと申し出た。しかし、清らかな修道院で育ったマルセリーノにはそんな暮らしが馴染めずに逃げ出してしまい・・・1955年のスペイン映画『汚れなき悪戯』のリメイクで、オマージュとして前作の映画史に残る名曲『マルセリーノの歌』が冒頭の修道院の鐘が奏でるメロディーに使われている。「パーネ・ヴィーノ」は「パンとワイン」の意。[投票]
★5座頭市と用心棒(1970/日)旅に疲れた座頭市(勝新太郎)が安らぎを求めて、かつて滞在した里を訪ねるが、今ではヤクザ者たちに支配され、楽園の面影はなくなっていた。里は親子でありながら対立する烏帽子屋と政五郎一家に分かれ、まさに抗争前夜であったのだ。市に安住の地はなかった、政五郎一家の用心棒佐々(三船敏郎)が市の懸賞首を狙い始めたのだ。用心棒が言う「この化け物めっ」、市が言い返す「この獣がっ」・・・幕府の汚職による金の延べ棒のありかを巡り、各人が思惑を秘めて今、動き出す。[投票]
★5菊次郎の夏(1999/日)浅草で祖母と二人で暮らす少年・正男(関口雄介)の友達達は夏休みが始まると家族で出かけてしまい、正男は孤独感を募らせるが、音信不通だった母親の手掛かりを見つけたことから、母に一目合おうと決心する。行きがかり上ちょっとヤクザなおじさん(ビートたけし)が正男を連れていってくれる事になったのだが・・・こうして天衣無縫なおじさんと孤独な少年との奇妙な旅がはじまった。北野武監督がビートたけしを起用し彼のギャグを随所にちりばめたロードムービー。久石譲の名曲が全編に渡り織り込まれ情感を出している。[投票]
★4さよなら子供たち(1987/独=仏)1944年、ドイツ軍占領下のフランス。裕福な家庭の子息が疎開するカトリックの寄宿学校に新しくボネという少年が仲間入りする。ジュリアンは成績優秀だがどこか陰のあるボネに興味を持つが、ある日彼の秘密を知ってしまう。ボネはユダヤ人であり、校長はそれと知り匿っていたのだった。やがて戦禍から遠く離れ、平穏だったこの地にもゲシュタポの足音が聞こえてきた・・・淡々とした演出とあまりにも自然な少年たちの演技が賞賛を集めた本作はルイ・マル監督の自伝的作品で数々の賞を独占した。[投票]
★3猿の惑星/征服(1972/米)猿の惑星』5部作の中の第4作。1983年の伝染病の為、犬や猫が死滅し、人間は猿をペットにしていた。1991年、やがて人間は猿を奴隷として利用するようになるが、その中に未来からやって来た猿の子供シーザーがいた。猿管理部は言葉を話すシーザーを追い詰めるが、管理部の黒人のマクドナルドによって匿われる。シーザーは奴隷に甘んじている猿を解放すべく叛乱を企てるのだが・・・SF映画の金字塔たる第1作のアンチテーゼとしてシリーズの要となる作品。[投票]
★2続・猿の惑星(1970/米)猿の惑星』5部作の中の第2作。前作で行方を絶ったテイラー船長(C・ヘストン)の捜索のため地球を飛び立った宇宙船が辿りついたのは西暦3955年の猿の支配する惑星だった。ただ一人生き残ったブラント(J・フランシスカス)は地下に棲むミュータント化した人間に捕らわれ、そこでテイラーとノヴァに遭遇する。地下人間たちは核爆弾を神として奉っていたが、そこへゴリラの軍隊が禁断の地へ侵攻し、猿対人間の最終戦争が始まろうとしていた。5部作サーガでは最終話にあたるが、巧みな布石により輪廻が開始される。[投票]
★4荒鷲の要塞(1968/英=米)ドイツ軍情報部の捕虜となった米軍の将軍を救出する為、スミス(リチャード・バートン)率いる6人のイギリス軍情報部員とアメリカ軍レンジャー部隊のシャファー中尉(クリント・イーストウッド)からなるチームが編成され、敵地深く潜入する。目指すは要塞と化した「鷲の城」。しかし、隠密行動の筈の彼等の作戦は常に敵に察知され、チーム内に情報提供者=二重スパイのいる疑惑が湧き上がる。誰も信用出来ない状況下で要塞への潜入と救出作戦が決行されていく。二転三転する物語は予想し得ない結末へ・・・サスペンスの第一人者A・マクリーン原作、緻密な軍事考証もマニアに高い評価を得ている。[投票]
★3フィラデルフィア・エクスペリメント(1984/米)第2次大戦中の1943年、米軍はステルス性の可能性を研究する為のレインボー計画=フィラデルフィア実験を実施したが、実験中に駆逐艦エルドリッジが消滅、多数の水兵が行方不明となった実話(?)が題材。本作では水兵2名が41年後にタイムスリップ゚してくる設定になっている。彼等を追う当局の追跡から逃れた彼等が目にした光景は、フィラデルフィア実験から派生した異次元移動装置の実験によって街が消滅する危機であった。現在もアンダーグランドで密かに囁かれ続けるフィラデルフィア実験の真贋は定かでない。[投票]
★4バンビ(1942/米)春の到来は森に新しい生命が溢れる。「森の王子」として生まれた仔鹿のバンビは皆に可愛がられすくすくと育つ。同い年の兎のとんすけ、スカンクのフラワーとは大の親友だ。ある日バンビは母と草原に出掛け、素敵な雌鹿のファリーンと出会うが、平和の世界に警笛を鳴らすかのように銃声が響いた。森の動物たちにとって恐ろしい存在である「人間」を知る。そしてまた春になり、運命の日がバンビたちを襲う。・・・逃げろっ!バンビ[投票]
★4ブルークリスマス(1978/日)「私、血が青いの。真っ青なの・・」UFOを目撃した人々の血液が青色に変化するという奇怪な事件が世界各地で密かに続発した。彼等は外見上は変わりなく、何か危害を及ぼすという訳でもない。しかし、国防庁と米軍は密かに青い血の人々を捜しだし、ロボトミー手術を施して生体解剖の後処分していたのだった。やがて国民全員に血液検査が強制され、クリスマスの朝に青い血の人間の摘発と抹殺作戦が全世界で一斉に実施される事になった・・・血が青いというだけで引き離される恋人・家族。これは決して荒唐無稽なSFではない。巨匠岡本喜八倉本聰が痛烈なメッセージを送る。[投票]
★4007/リビング・デイライツ(1987/米)シリーズ15作目にして4代目ボンドにティモシー・ダルトンが起用された作品。にやけた笑みを排除しクールでかつ感情をも露わにする新ボンドに賛否が分かれたが、フレミングの原作イメージに近いと高評価を得る。ストーリーはソビエトのコスコフ将軍が西側への亡命を希望した為、ボンドがチェコへ派遣されるが美しい女狙撃手が彼を待ち構えていた。コスコフ将軍はKGBが西側スパイの暗殺計画を進めている事を明らかにするが、既に同僚のOO4も犠牲になっていたのだった。そして舞台はアフガンへ移り、事件は複雑さを増していく。[投票]
★3海と毒薬(1986/日)昭和20年初夏、撃墜した本土爆撃のB−29搭乗員が九州大学医学部に連行された。目的は彼等捕虜を使っての生体解剖だった。実話を元にした遠藤周作の原作を映画化。ベルリン映画祭で上映された際には主催者が救急車を待機させたエピソードも残る。ストーリーは「生体解剖」に関わった二人の研修生の心の葛藤を対比させながら、日本人の「罪と罰」を問い詰めていく。キリスト教の洗礼を受けた遠藤周作が、日本人には「良心の罰」は存在するのか否かを問い掛けている問題作。 [投票]
★3226(1989/日)昭和11年、陸軍内部の皇道派と統制派の主導権争いが激しさを増す中、皇道派の青年将校等を中心とする一団が「昭和維新」を旗印に首都中枢を占拠すべく決起した。時は2月26日午前5時、雪が降りしきる首相官邸・朝日新聞社などが占拠され、大蔵大臣をはじめ閣僚の私邸も襲撃され、クーデターは成功したかにみえた。しかし、裕仁天皇が叛乱軍に激怒したことから事態は急変し、連合艦隊は東京市街に砲身を向け、鎮圧軍も包囲した叛乱軍に向けて呼びかけを行った。「兵に告ぐ・・」日本近代史上初のクーデターとなる「2・2・6事件」の映画化。[投票]
★3月光の夏(1993/日)昭和20年初夏、佐賀の鳥栖国民学校に二人の若い陸軍航空兵がやってきた。彼等は学校のグランドピアノを弾かせて欲しいと懇願する。翌日は特攻隊として沖縄沖へ突入しなければならない二人は、音楽の夢を断ち切るために、ベートーベンのピアノ・ソナタ『月光』を見事に演奏するも、帰営時間が迫り、教員・児童に見送られ手を振り死出の旅に旅立つ。そして現代、廃棄処分が決まったピアノについての当時のエピソードが掘り起こされるに及びピアノの保存運動が盛り上がり、同時に二人の若者の特定作業も進められたのだが、意外な事実が判明する・・・実話を元に映画化された。[投票]
★4WINDS OF GOD(1995/日)今井雅之原作・脚本による大ヒット舞台劇の映画化で、舞台はH3年の芸術祭賞、H5年の国連主催芸術祭賞をも受賞し、NYアクターズ・スタジオ゙での公演などで海外で高い評価を得ている。ストーリーは現代のいい加減な二人の若者が事故にあったショックで魂だけ、昭和20年の世界にタイムスリップしてしまう。彼等は前世の特攻隊員として目覚めるが、特攻する自分等の運命に納得が出来ないまま、知り合った仲間達の死を見送る日々を過ごす。そして遂に彼等の出撃の日がきた。[投票]
★5007/トゥモロー・ネバー・ダイ(1997/米)シリーズ18作目でピアース・ブロスナン主演の2作目にあたる。英国のメディア王のカーヴァー(J・プライス)は全世界の報道を一手に掌握・独占するべく、南シナ海において英国海軍を中国空軍機が攻撃したような偽装工作を行い、独占報道を行う。英中の危機が高まる中、不審を抱いたボンドをハンブルグのカーヴァーの元へ潜入させる。時を同じく中国公安当局から派遣された女工作員リン(ミシェール・ヨー)もまたカーヴァーを追っていた。共同歩調をとる二人に対し、カーヴァーの次なる計画は北京へ向けたミサイル発射であった。[投票]
★4八甲田山(1977/日)明治35年1月23日、日露戦争を目前に控えた陸軍は寒冷地のデータ収集の為、冬の八甲田山の踏破訓練を行うべく、弘前第31連隊と青森第5連隊をそれぞれ反対側より出発させた。少数精鋭の31連隊は軍の面子よりも確実性を採り、地元の案内人を先頭に立てるが、対する第5連隊は大隊本部がオブザーバーとして随行するなどし、210名もの大部隊に膨れ上がってしまっていた。翌24日、記録的大寒波が八甲田を襲い、吹雪で道に迷った第5連隊は指揮権も混乱し「雪の地獄」をさ迷い軍史上最悪の被害を出した。原作は新田次郎の『八甲田山死の彷徨[投票]
★3許されざる者(1992/米)かつて非道のアウトローとして名を馳せたマーニー(クリント・イーストウッド)も今は年老いて男手一つで子供と貧しい暮らしをしていた。ある日若く血気盛んなガンマンがマーニーの伝説を聞きつけ、賞金稼ぎのヤマを持ちかけてきた。逡巡するマーニーだったが再び銃を握る決心をする。親友のネッド(モーガン・フリーマン)を加え町に向った一行の前に保安官ダゲット(ジーン・ハックマン)が立ち塞がる。彼もまた過去を引きずった男だった。互いに年老いた男達が最後になるであろう闘いに挑む時、再びかつての地獄に舞い戻ることになった。西部劇の終焉を重厚に描き、92年のアカデミー作品・監督・助演男優・編集賞を受賞。[投票]
★2瀬戸内少年野球団(1984/日)昭和20年8月、敗戦直後の淡路島の国民学校で教鞭を執る駒子(夏目雅子)は教科書に墨を塗る作業を子供達に命じていた。進駐軍のジープが島を走り、チョコレートに群がる子供達。海軍将官の娘、武女(佐倉しおり)が転校生として、また駒子の夫、正夫(郷ひろみ)も傷痍軍人として復員してきた。正夫の叶わぬ野球の夢を子供達に託すべく駒子は少年野球チームを作り、進駐軍チームと対戦することになるが、マドンナ武女は父が戦犯処刑されるに及び島を去る。原作者の阿久悠が少年時代に見た敗戦の混乱とアメリカ文化の到来をユーモラスに描き夏目雅子の遺作でもある。[投票]
★3仁義なき戦い 代理戦争(1973/日)シリーズ3作目、昭和35年、村岡組の跡目争いをめぐり第一の候補と目された打本会の打本(加藤武)は、広能昌三(菅原文太)等新興の世代と盃を交わし、さらに西日本最大の神戸の明石組とも接近することで完全に跡目の座を得たに見えたが、明石組に反感を持つ村岡は意外にも山守組組長、山守(金子信雄)に跡目を譲ってしまった。打本組と山守組の抗争の中、山守組の若頭、武田(小林旭)は明石組のライバル神和会に応援を頼み、ここに広島を戦場とする明石組対神和会の壮絶な代理戦争が始まった。[投票]