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[あらすじ] メル・ブルックス 新サイコ(1978/米)

「サスペンスの巨匠アルフレッド・ヒッチコックに捧げられ」た本作はヒッチ映画のパロディが凝縮されたメル・ブルックス監督作品。前所長が急死したため後任としてロサンゼルスの療養所にやってきた高所恐怖症の主人公ソーンダイク 博士(メル・ブルックス)。そこには昔の恩師とともに、男勝りの看護婦長ディーゼル、縛りと仕置きが生きがいのM男モンタギュー博士など怪しい匂いがぷんぷん。やがてソーンダイクは学会に出席するためにサンフランシスコへ出発するが、そこでビクトリアと名乗る患者の娘と出会い事件に巻き込まれていく…以下はヒッチコック映画のネタバレもあり。
モモ★ラッチ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけの解説です。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







話の骨格は『白い恐怖』。

主人公の名前ソーンダイクは『北北西に進路を取れ』のソーンヒルから。

空港でいきなり見知らぬ男に呼び止められるシーンは『北北西に進路を取れ』。

高所恐怖症の主人公という設定は『めまい』。

看護婦ディーゼルは『レベッカ』のダンヴァース夫人を意識したはず。

ホテルのボーイが新聞を持ってきたシャワーシーンはいわずと知れた『サイコ』。

モンタギューとディーゼルがクッキーとコーヒーを頂戴する所をガラス越しに下から撮るシーンはおそらく『下宿人』を意識したはず。

犯人と間違えられヒロインのブロンド美女と逃げ惑う設定は『三十九夜』から『北北西に進路を取れ』まで枚挙に暇がない。

鳩にふんをかけられ逃げ惑うシーンはもちろん『』。

ソーンダイクが公衆電話で襲われるシーンは『ダイヤルMを廻せ!』。

高所恐怖症の原因が幼児体験にあるというオチ『マーニー』。

原題(High Anxiety)、ラストの展開など『新・めまい』の方がぴったり来る。

(評価:★4)

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