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TOBBYさんのお気に入りあらすじ

ラストタンゴ・イン・パリ(1972/伊=仏)★5 晩秋のパリ。人生の絶望観に苛まれた男がいた。自由奔放で虚心のない純粋な女がいた。薄明るいアパルトマンの一室で、二人は出逢う。(ベルトルッチの芸術実験室!)ふとした、いたずら電話をきっかけに、男は若い女を犯してしまう。事後、孤独の海に沈んだかのように、動かぬ二人。お互いの名前も知らせずに、別れる二人。ここから愛の迷宮のドラマが始まる。アパルトマンを出る男。空を見上げる男。枯葉が降る。エッフェル塔がそこには無いパリ。『暗殺の森』に続き、監督ベルトルッチ+撮影ストラーロの名を世界に轟かせた衝撃の性の問題作。怪物的傑作。ベルトルッチの即興演出が楽しめ、暗い内容なので映像苦行のような様相も呈するが、『ラストタンゴ』の悦楽を待て。これを観ずして映画史は語れぬ。だからの206分版がおすすめ! (いくけん)[投票(6)]
サンフランシスコ物語(1980/米)★4 サンフランシスコの東対岸の町オークランドにあるマックスのバーが舞台。車椅子の青年ローリー(サベージ)と足に障害があるバーテンのジェリー(モース)の友情を中心に、常連客との交流や恋が絡む。ジェリーは手術を受け、バスケットボールのプロを目指すが…。ウエイトレスのルイーズ演じるダイアナ・スカーウィッドは80年のアカデミー賞助演女優賞にノミネートされた。デビッド・モースのデビュー作。公開当時の宣伝コピーは「青春が人生でいちばん美しいなんて言わせない」。 (神戸やすべえ)[投票(1)]
ミュンヘン(2005/米)★4 1972年、ミュンヘン五輪に参加していた11人のイスラエル選手がパレスチナゲリラに殺害される事件が発生した。イスラエルはこれに対する報復を決め、その作戦遂行役として、情報機関モサドの工作員・アヴナー(エリック・バナ)に白羽の矢を立てた。身重の妻を残しヨーロッパへ飛んだ彼は、爆薬や書類偽造などのプロたち(ダニエル・クレイグサイアラン・ハインズマチュー・カソヴィッツハンス・ツィシュラー)を率いるリーダーとなる。彼らの任務は、殺害事件の計画・実行に関わったパレスチナ人をくまなく暗殺すること。そして、血にまみれた復讐がここに始まった。[164分/カラー/シネマスコープ] [more] (Yasu)[投票(14)]
ひかりごけ(1992/日)★3 「一番先に死にたくない。おめえたちに喰われたくないから・・」昭和19年、軍の徴用船「第五清神丸」が極寒の知床で遭難し、4人の男が命からがら近くの洞窟に避難してきた。だが、救助の見込みはなく、食糧がない状況では餓死するのを待つだけだった。やがて男たちは衰弱していき・・・そして遭難から2ヶ月も経ったある日、ひとりの男が奇跡的な生還を果たし、「奇跡の神兵」と称えられた。だが、彼はいったい何を食べて生き延びてきたのか?★実際に起こった事件を元に武田泰淳が発表した『ひかりごけ』を映画化している。moreは実際の事件概要。 [more] (sawa:38)[投票(10)]
十二人の怒れる男(1957/米)★4 以下の解説に挙げるものは、あらすじではありません。(TMさんの簡潔かつ印象的なあらすじで「十二分に」尽きているかと思います。)以下は十二人の「怒れる男」の簡潔な人物紹介で、一度本作をご覧になった方を想定して書いています。未見の方は、十二人の個性を発見しながら観ていくのも楽しみの一つだと思いますのでご覧にならないほうがよいかと思います。必要最小限の情報を除いて、なるべく主観的な判断を挟まないように書いています。(とはいえ、決めつけと偏見が介在してしまうのは避けられませんが…)事実関係の誤認がありましたら、お知らせいただけると幸いです。 [more] (グラント・リー・バッファロー)[投票(18)]
ビフォア・ザ・レイン(1994/英=仏=マケドニア)★4 マケドニア人とアルバニア系住民との間の紛争を抱えるマケドニアを舞台として、この国出身の写真家・アレックス(レード・セルベッジア)を中心に、「言葉」「顏」「写真」の3話形式で描く紛争の悲劇。同年のヴェネチア国際映画祭で金獅子賞など10部門を受賞。 (Yasu)[投票(1)]