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tredairさんの人気あらすじ: 更新順(2/3)

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★5皆殺しの天使(1962/メキシコ)エンリケ・ノビレと妻のルシアは、オペラ帰りの名士たち約20名を自宅の晩餐会へと招く。が、まるで何か悪い予兆でもあったかのように、彼らが屋敷に到着する頃には、執事のフリオを除くすべての使用人は逃げ出してしまっている…。それでも和やかに歓談し食事をとる一同。ところがその後、なぜか誰ひとり客間から出られなくなってしまい、また、外からも誰ひとり屋敷に入れなくなってしまう…。極限状態におかれた客たちの悲しくもありおかしくもある醜態や、外で大騒ぎする人々の様子をたのしむ不条理型パニックムービー。95分。「皆殺しの天使」というタイトルは聖書の黙示録に出てくるもので、もともとは友人が違う作品に使おうとしていたものをブニュエルが先にパクったそう。とは言え、きちんと使用許可を求める手紙を書き「聖書の言葉に使用権も何もあるかね。」という返事をもらったそうなのでどうぞご安心ください。moot, ジョー・チップ, muffler&silencer[消音装置][投票(3)]
★5自転車吐息(1990/日)新聞配達をしながら浪人生活をする史郎と圭太。受験勉強よりも高校時代に撮りはじめた8ミリを完成することにご執心な史郎に対し、圭太は三浪というプレッシャーに押しつぶされそう。そんな彼らのもとに、今は東京で暮らす圭太の元恋人、京子がしばらく帰省するという噂が…。監督による主演はもちろん、家族まで総動員して撮りあげたといういかにもな(ややワンマンぎみ)自主映画。「俺」という旗を持って疾走する、マッチ一本の灯りで見渡せる93分の青春碑。「終わりだ。嘘ももうつくな。精算してくれ!君の青春を!」監督の意向ということで永らくビデオ化されていなかったが、気が変わったのか2001年にはDVD化までされたとのこと。89年度PFFグランプリ受賞のスカラシップ作。moot, uyo, ALPACA[投票(3)]
★5狼の挽歌(1970/伊=仏)一匹狼の殺し屋ジェフ(チャールズ・ブロンソン)が、自分をはめた裏社会に生きる人間たちに悲痛な闘いを挑んでゆく。彼が唯一愛したヒロインを演じるジル・アイアランドは、実生活でも死別するまでブロンソンの妻であったとのこと。黄色い太陽が網膜に焼きつく、青空いっぱいの都会の復讐劇。日本では「うーん、マンダム」と彼がCMに出ていた頃に封切られた作品だとか。冒頭のカーアクションやジルのセクシーな悪女っぷりも見ものの120分。Pino☆[投票(1)]
★4幼なじみ(1998/仏)様々な文化的背景を持つ人々や労働者でにぎわう港町、マルセイユ。16歳のクリムは、幼いときからいつも一緒だった黒い肌のベベと自然に恋におちる。けれど、ふたりで暮らしはじめたばかりのある日、近所でサラエボ移民の女性を被害者としたレイプ事件が起こり…。自ら生まれ育ったマルセイユのエスタック(フランス屈指の工場地帯)にこだわり、そこを舞台とし、かつ同じ俳優ばかりを使っての作品を撮り続けるゲディギアン監督。同じ土地と同じ役者へのこだわりに共感したのか、パンフレットには寅さんシリーズでおなじみの山田洋次から「我が友へ」という熱いメッセージが寄せられている。ピアノのおだやかな音色に包まれた113分。レディ・スターダスト[投票(1)]
★5自由の幻想(1974/仏)1808年、トレド。フランス軍に占領されたスペイン人が「自由よくたばれ!」と叫んでいるところから映画は始まる…。と書くと、何やら重い史劇か何かかと思われそうだが、実はこれは二人の家政婦が公園のベンチで読む物語の一場面である。…となると、今度はこの二人が主人公なのかと思われそうだが、これがまた関係なく、同じ公園内にいる他の少女に視点が移ってゆく…。を104分間みっちり繰り返す、かなりシュールでブラックな連想ゲームとショートギャグ(と私は思っている)の数々。とは言えブニュエル翁なので、一筋縄ではいきません。彼いわく「いつも私たちがまさに目前に持っているものを見ることを怠る軽薄さなのだ。」埴猪口, muffler&silencer[消音装置][投票(2)]
★4陽炎座(1981/日)大正時代の東京。病院へ見舞いに行く途中だという品子と石段で出会った劇作家の松崎は、その後も何度か偶然としてはできすぎの出会いを重ね恋におちる。 やがて、その品子は自分のパトロンである玉脇の後妻だと知り、また、やはり石段で遭遇したイネが、すでにその時は死んでいたはずの玉脇の先妻であることも知る。 品子の恋文に導かれて金沢へ向かった松崎は、和田というアナーキストに出会い、人形を通して裏返しの世界を教えられる…。 じゅうぶんエンターテイメントだと思っていた『ツィゴイネルワイゼン』を難解だ芸術だと評された清順が(やや立腹し)「本当に難解で芸術的な作品を撮ってやる!」と挑んだという説もある139分。ジョー・チップ, mal[投票(2)]
★4I love ペッカー(1998/米)ペッカーは、ママにもらった安物のカメラで、やはり親友が万引きしてくれたフィルムを使い、地元ボルチモアの愛すべき(自覚はないようだがかなり変な)人々の写真を撮ることに夢中。家族とも仲よしだし恋人の仕事ジャンキー、シェリーともラヴラヴだし、ご機嫌な毎日だ。ところがある日、バイト先の店を使ってその写真を展示したところ、ニューヨークのアートディーラーの目に留まり一躍アート界の新鋭?へと祭りあげられてしまう…。ジョン・ウォーターズの半自伝とも言われる(…って、これが自伝だったらちょっとアレだよな、な)87分。舞台となるボルチモアは監督の生まれ故郷で、彼の熱狂的なファンのあいだではニューヨークよりもありがたがられている。なんてね。イライザー7, kaki[投票(2)]
★3ハモンハモン(1992/スペイン)おぼっちゃまであるホセ・ルイスの子を妊娠した娼婦の娘シルビア。二人をどうにか引き離そうと、ホセ・ルイスの母コンチータは、シルビアを誘惑するよう色男のラウルを雇う…。複数の男女が入り乱れる愛欲悲喜劇。なぜかヴェネチア国際映画祭で銀獅子賞受賞。ペネロペ・クルスのデビュー作でもある93分。24[投票(1)]
★5八月の鯨(1987/米)アメリカ・メイン州の小さな島にある別荘。人生のほとんどを一緒に過ごしてきた年老いた姉妹、今や盲目のリビー(ベティ・デイヴィス)と若くして夫に先立たれたセーラ(リリアン・ギッシュ)は、夏のあいだはいつもそこで過ごしている。近所に住む老大工のジョン(ハリー・ケリー・ジュニア)、元ロシア貴族のマラノフ(ヴィンセント・プライス)、幼なじみのティシャ(アン・サザーン)を含めた5人の老人だけで織りなす、ほんの二日間(一日半?)の物語。リリアン・ギッシュはこの遺作でカンヌ映画祭特別賞を受賞し、ベティ・デイヴィスはこれを100本目の出演作とした。陽光きらめき潮風かおる91分。きわ, ルッコラ[投票(2)]
★5銀河(1968/仏=伊)サンチァゴ・デ・コンポステラへの巡礼の道をたどる二人の男、ピエールとジャン。二人のロードムービー(と言ってしまってよいのかどうか少々迷うところだが…、捨聖さんのreviewをご参照ください)を主軸に、様々なキリスト教的エピソードが次々と繰り出される。それらのエピソードは異端派のものが中心だが、例えば「持っていないものは何も与えられないだろう。持っているものは、増やされるだろう。」といった有名な福音書のコトバでさえも、ブニュエルにかかるとかなり高度なギャグとなってしまう…。カソリック圏に生まれ育ったブニュエルの、とんでもないパンク魂が炸裂する102分。Kavalier, にくじゃが, ジョー・チップ, muffler&silencer[消音装置][投票(4)]
★4ミスティック・ピザ(1988/米)コネチカット州の小さな漁港町、ミスティック。秘伝のソースが自慢のピザ屋「ミスティックピザ」でバイトするのは、セクシーが売りで玉の輿ねらいのデイジー(ロバーツ)、式から逃げだしそのまま結婚延期中のジョジョ(テイラー)、優等生ながらイケナイ恋をしてしまうキャット(ギッシュ)の仲良し3人組。ポーランド系アメリカ人であるという裏テーマも持つ?3人が織りなす恋の行方やいかに…。 ジュリア・ロバーツリリ・テイラーにとっては本格的な主演デビュー作であり、マット・デイモンにとっても(1シーンのみ出演の)正真正銘のデビュー作。公開時の「ぜぇ〜ったいHAPPY(し・あ・わ・せ)になりたい!」というコピーが少々恥ずかしかった103分。 イライザー7[投票(1)]
★323 トゥエンティースリー(1998/独)右翼系新聞社に勤める父と、ちょっとレフティな息子カールは対立している。そんなカールの愛読書は、内容を知った父(プレゼントしたのも彼なんだけどね)に「危険だ!」と取り上げられそうになったカルトSF「イルミナートゥス」。<陰の世界こそが真実の世界を操っている>というその物語を現実と混同した彼は、自分のコンピュータに小説に出てくるコンピュータと同じ名を付け、ハッキング道を究めていく。そして、ファンの集い「イルミナートゥス・オフ」をきっかけに立派なハッカー(しかもジャンキー)となった彼は、いつしか東西対立の諜報活動に巻き込まれ…。小説のキーとなる「23」という数字にとりつかれた青年の、実話ベースな96分。megkero, uyo[投票(2)]
★4欲望のあいまいな対象(1977/仏=スペイン)「コンチータという名の女」に夢中になり、さんざんふりまわされる老紳士、ワチウ。金品をプレゼントしたり家族に援助したり家を買い与えたりととにかく尽くし、国境をも越えて彼女を追いかける。けれども、マチウの懸命の努力にも関わらず、「コンチータという名の女」は彼をさんざん挑発しつつも最終的には彼を徹底的に拒絶し続ける…。ブニュエル曰わく「欲望のあいまいな対象とは女性でも性でも精神でもなく、彼の欲求不満である。それが彼の欲望をより刺激するのだ。」この映画は(ブニュエルによると徹底的に計算しつくしたらしい)配役の妙味に最大のおもしろさがあるので、よーく注意して見てください。104分。埴猪口, マッツァ, 水那岐, malほか6 名[投票(6)]
★4キッズ・リターン Kids Return(1996/日)いつの時代かと言われるとちょっと困るような設定の、どうやら下町。高校生のマサルとシンジは今日も仲良くバカばっか。どっちかと言うと兄貴分のマサル、一見おとなしそうなシンジ。周りには漫才師を目指すコンビや喫茶店の女にいれあげてる奴、どうしようもないダメダメ不良グループなんかもいて、みんなそれなりに青春している。でも、本当にやりたいことはみつからないマサルとシンジ。なんだかプスプスくすぶりっぱなしの日々。そんなある日、ひょんなことをきっかけにふたりはボクシングと出会い、ジムに通いはじめるが…。北野武の映画らしく、ちゃんといつもの「スネに傷を持つ人々」も登場する108分。緑雨, 水那岐, ガブリエルアン・カットグラ, ニュー人生ゲームほか5 名[投票(5)]
★5セコーカス・セブン(1980/米)60年代末に反戦運動を通して知りあった7人の男女が、10年ぶりのある週末に久々に再会するというそれだけの話。撮影期間1ヶ月、制作費12万ドル(当時のハリウッド映画における1日分の制作費)で、出演者も監督の友人や無名の俳優ばかり。衣装は自前、ノーメイク、移動撮影ナシ、かつ、脚本や出演とともに編集もこなした監督は、レンタル編集機に付いてきた解説書と首っ引きでフィルムをつないだとのこと。そのようなショボいスタートではあったが口コミで話題を呼びロングラン。その年のロサンゼルス映画批評家協会最優秀脚本賞を受賞し、「タイム」等の各雑誌が選ぶベストテンにも選ばれる。後に『再会の時』としてハリウッドにもパクられた、少しトウが立った世代の106分の青春映画。tacsas[投票(1)]
★4ブルジョワジーの秘かな愉しみ(1972/仏)セネシャル夫妻の夕食に招かれたミランダ共和国大使、セビノ夫妻、フロレンセの4人。けれども日程の間違いからセネシャル家では何の支度もされていなく、一同はレストランへ。けれどここでも…。別の日も、あくる日も、そのまた次の日も、どうにも気持ちよく食事をとれないブルジョアたち。そしてそこに、麻薬取引や現実と夢のあいまいな境界線までもが交差してきて…。あの手この手の「食べられない理由」の中には、ブニュエル自らもしくは友人が実際に体験した例もあるという。脈絡もなく夢の話をしたくなる(copyright:太陽と戦慄様)102分。マッツァ, ペペロンチーノ[投票(2)]
★4ヒア・マイ・ソング(1991/英=アイルランド)イギリス・リバプールの小さなミュージックホール。若きコンサートプロモーターのミッキーは、脱税で現在はお尋ね者の幻のオペラ歌手、ジョゼフ・ロックの復活コンサートを企画する。けれども当日やって来たロックはニセモノで、そのために、彼は仕事もプライドも恋人も失ってしまう。本物のロックを探すため、そして失った全てを取り戻すため、ミッキーは故郷のアイルランドへあてどない旅に出る…。 [more]ルッコラ, uyo, Amandla![投票(3)]
★5不良少女モニカ(1952/スウェーデン)不良というよりもむしろ享楽的で自己中心的、けれども言いようのない魅力を持つ野性的な少女モニカと、青年らしい生真面目さと優しさを持ちそこそこの暮らしをしつつも孤独を抱え込むハリーが出会い、恋におちる。そして彼らはともに旅をし一夏を過ごすのだが…。この映画で(たぶん)デビューしたハリエット・アンデルセンは、その後もベルイマン作品にしばしば出演し続けている。ので、もし「今からベルイマンをごっそり見るぞ!」と思う方には(その後の楽しみを増やすうえでも)最初の一本としてオススメ。ややビターな北欧の青春。その美しくも短い夏をとらえたモノクロの92分。ルッコラ[投票(1)]
★5エレンディラ(1983/独=仏=メキシコ)鬼のような祖母と二人で暮らす少女エレンディラは、ある日過失で火事をだす。そして、灰にしてしまった祖母の全財産を償うため、売春婦として砂漠を旅することになる。やがて、その旅の途中でユリシスという少年と出会い…。 ノーベル賞作家ガルシア=マルケスが、自ら脚本も手がけた作品。ちなみに原作のタイトルは「無垢なエレンディラと無情な祖母の信じがたい悲惨の物語」で、マルケスは最初から映画化を想定しこの中編をしたためたとのこと。ラテン文学特有の魔術的リアリズムが(チラチラ)顔を出す1時間45分。水那岐[投票(1)]
★4シェフとギャルソン、リストランテの夜(1996/米)イタリアからアメリカンドリームを夢見て渡米してきた兄弟。ふたりはニュージャージーの田舎町で、小さなイタリアンレストランを開業している。英語はちょっと苦手だけれど抜群の料理の腕を持つ兄(プリモ)は、天才であればこそ祖国の本格イタリア料理に固執。決してアメリカ人に迎合した料理は作らない主義。けれどもそれでは味音痴のアメリカ人に受け入れてもらえるはずもなく、店の経営は悪化するばかり。そんな経営難の状況にいつも頭を悩ませているのは経営担当の弟(セコンド)。彼は英語も堪能で調子がよく、そんな兄の頑固さに腹を立てつつも、それでもやはり彼の才能を信じている…。おいしそうな食べ物が次々に出てくる暖色系の109分。あさのしんじ, KADAGIO[投票(2)]