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[あらすじ] 彼岸花(1958/日)

平山(佐分利信)は、婚期まっただ中の娘(有馬稲子)にはしっかり見合い話を用意しておきながら、友人の娘の結婚式ではスピーチで恋愛結婚を讃美するという、外面のいい男である。そんな平山の前に、娘と結婚したいという青年(佐田啓二)が突然現れた。[118分/カラー/スタンダード]
Yasu

小津安二郎監督初のカラー作品。それまでモノクロ作品ばかり作っていた小津監督が本作でカラーを手がけたのは、大映の秘蔵っ子だった山本富士子を借りてきたため「会社(松竹)から要請された」(小津談)ということらしい。

フィルムは当時多く使われていたコダックのイーストマンカラーではなく、ドイツ・アグファ社のアグファカラーフィルムが使用された。イーストマンカラーに比べて赤が鮮やかに発色するという厚田雄春キャメラマンの助言が元だったそうだが、小津監督の好みに合ったらしく、以後小津監督の遺作となる『秋刀魚の味』までアグファカラーが使われることになる。

(評価:★5)

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