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[あらすじ] ビッグ・パレード(1925/米)

アメリカの3つの町に暮らす3人の若者。ジム(ジョン・ギルバート)は上流階級の子息、ブル(トム・オブライエン)は酒場のバーテンダー、スリム(カール・デーン)は建築現場で働く労働者。折しも始まった第一次大戦に際し、彼らは志願兵として参戦する。同じ部隊に配属された3人はたちまち意気投合。やがて彼らはフランスの農村に駐屯することになり、そしてジムは、村の娘・メリサンド(ルネ・アドレー)と恋に落ちる。しかし村での楽しい日々も束の間、やがて前線への出動命令が下り、彼らが村を去るときがやってくる。[141分/モノクロ/スタンダード]
Yasu

**ネタバレ注意**
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当時、リアリズム戦争映画を作ることを考えていたキング・ヴィダーは、契約していたMGM社に交渉し、ブロードウェイでヒットしていた舞台「栄光何するものぞ(What Price Glory?)」をもとに、中規模の作品を作ることになった。

しかし試写を観たプロデューサーの判断で、さらに製作費をかけた大作にすることになり、結果として13巻の長編に仕上がった。

公開後、ニューヨークでは96週にわたるロングランを記録し、世界全体で2200万ドルの収益を挙げるなど大ヒットとなり、1939年の『風と共に去りぬ』まで、MGM社のトップ収入作品であった。

戦争が終わり、片脚を失ったジムがフランスから帰ってくるシーン(舞台版の共作者で、本作の脚本も担当したローレンス・スターリングスの実体験によるもの)では、ジョン・ギルバートに片脚の役をやらせて彼の人気が落ちることを心配したMGM社幹部の指示によって、ジムが両足とも無事のまま帰国する「別バージョン」も撮影されていた。しかし、一般公開前の試写では、別バージョンに差し替えたほうがいいという観客はいなかったという。

(評価:★5)

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