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[あらすじ] ラストタンゴ・イン・パリ(1972/伊=仏)
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★5晩秋のパリ。人生の絶望観に苛まれた男がいた。自由奔放で虚心のない純粋な女がいた。薄明るいアパルトマンの一室で、二人は出逢う。(ベルトルッチの芸術実験室!)ふとした、いたずら電話をきっかけに、男は若い女を犯してしまう。事後、孤独の海に沈んだかのように、動かぬ二人。お互いの名前も知らせずに、別れる二人。ここから愛の迷宮のドラマが始まる。アパルトマンを出る男。空を見上げる男。枯葉が降る。エッフェル塔がそこには無いパリ。『暗殺の森』に続き、監督ベルトルッチ+撮影ストラーロの名を世界に轟かせた衝撃の性の問題作。怪物的傑作。ベルトルッチの即興演出が楽しめ、暗い内容なので映像苦行のような様相も呈するが、『ラストタンゴ』の悦楽を待て。これを観ずして映画史は語れぬ。だからの206分版がおすすめ! (いくけん)[投票(6)]
★5或る冬の朝、パリのアパートの空室で偶然、中年男(ポール=マーロン・ブランド)と若い女(ジャンヌ=マリア・シュナイダー)がかち合った。別々に室内を検分する2人だったが、突然かかってきた間違い電話を契機に男の手が女を捕らえた。爆発的な愛の営みの後、2人は互いの名前も知らず別れるのであった。ジャンヌには若い恋人のトム(ジャン・ピエール・レオ)が居たが中年男との悪夢のような出来事が忘れられなくなっていた。そして憑かれたように、あの部屋を再び訪れると中年男が待っていた…。ベルトルッチが『暗殺の森』に続いて放った第6作。マーロン・ブランドはNY批評家協会男優賞を得た。 (けにろん)[投票(1)]