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おんなの渦と淵と流れ (1964/日)
[Drama]
監督 | 中平康 |
脚本 | 成沢昌茂 |
原作 | 榛葉英治 |
撮影 | 山崎善弘 |
美術 | 大鶴泰弘 |
音楽 | 黛敏郎 |
出演 | 仲谷昇 / 稲野和子 / 川地民夫 / 谷口香 / 神山繁 / 小池朝雄 / 加藤武 / 北村和夫 / 下絛正巳 / 楠侑子 / 沢村貞子 |
あらすじ | 昭和13年。英文学者の敬吉(仲谷昇)は須賀子(稲野和子)と結婚した。しかし敬吉にとって須賀子は理想の妻ではなかった。それを彼が知ったのは、敬吉の友人である小説家・田所(神山繁)を須賀子が誘惑しているのを見たときだった。妻の中には自分が計り知れない何かが脈打っている…。敬吉は須賀子を一歩離れて見るようになった。一方で、須賀子はその後も次々と男を身辺に引き寄せていく。それが自分の性〈さが〉であるかのように…。二人の結婚から時代が流れ、戦後に至るまでの夫婦の愛憎が、「渦」「淵」「流れ」の三部構成で描かれる。原作は直木賞作家・榛葉英治の処女作「渦」。[116分/モノクロ/シネマスコープ] (Yasu) | [投票] |
くどいぐらいのモノローグの多用、文学的な台詞を欠点と感じさせない素晴らしい演出力・構成力を堪能する。冷たい余韻を残すエンディングは『ラルジャン』以来の衝撃。また、背景となる時代の描き方もとても良い。 [review] (太陽と戦慄) | [投票(1)] | |
おんなの心を水にたとえるなら、その渦と渕と流れに身を委ねるしかないということの悲痛と歓び。それを体現する稲野和子の壮絶な美しさに痛いほど胸打たれた。 (movableinferno) | [投票] | |
ゆっくりと。たっぷりと。スピードばかりが中平映画ではない。 [review] (町田) | [投票] | |
そんなに清冽を望んでどうするのだ、と彼女の肩にそっと手をかけ言いたくもある。渦から淵へ、そして流れへ。ああ、女はいつでも体内に、さんずいを宿してゆくしかないのね。 (tredair) | [投票(2)] | |
敗戦の虚無のなか規範を見失い、倫理の瓦解に焦り、知性にすがる男どもは誰もが自信なさげで頼りない。不安定な関係性のなか、抑えきれない「官能」を抱えつつ、ときに運命に抗い、ときに身をゆだね生きなければならない女の苦悩が稲野和子の能面顔に滲む。 (ぽんしゅう) | [投票] | |
演出は悪くないんだが、内容のせいか今一つのめり込めない。[Video] (Yasu) | [投票] |
Ratings
3人 | ||
3人 | ||
4人 | ||
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計 | 10人 | 平均 | (* = 1)
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