★4 | 死の臭いを放つ女が、望みと諦めの間を揺れ動くさまを中川梨絵は声で演じ分ける。時に低く唸るように、時に微かに囁くように、そして甲高く嘲るように。これだけの女優が、スクリーンを去って久しいのは日本映画にとって大損失。
(ぽんしゅう) | [投票(2)] |
★4 | 小気味よく逞しい艶笑落語。女郎屋の豪勢な美術も中川梨絵の浄瑠璃人形の模写も凄いが高村キャメラがまた凄い。 [review] (寒山拾得) | [投票(1)] |
★4 | 冒頭のクレジットから田中登の独特の美学が溢れゆく。映し出される画には光と影が強調され、鮮やかな女郎たちの「色彩」が満ちる。浄瑠璃のカットバック挿入など見事なまでに自身の美学を表しきったのではなかろうか。 (sawa:38) | [投票(1)] |
★4 | 画面のスタイリッシュさと力強さについてはとても満足感がある。タイトルバックからして、凝った作りだが、何と云っても、中川梨絵が墓地へ続く荒地を歩くフルショットが凄い。 [review] (ゑぎ) | [投票] |
★4 | せつないし、うら悲しい気分になった。 (動物園のクマ) | [投票] |
★3 | 生きた鯉を相手にイッて見せる根性には感動はしたが、中川梨絵の台詞棒読みな大根ぶりは矢張り致命的に思う。盲目少女に対する思いと揺れ惑う脱出願望とのリンクが未整理でラストがはじけない。凝った美術や撮影、インサート多用の演出など見所は多い。 (けにろん) | [投票(1)] |
★3 | 当時中学生のオレ。自由が丘で大人に混じってオールナイトで観た。中川梨絵は綺麗なのに台詞は微妙だし、能面のように表情が変わらない。『歌麿』で魅せた花魁の美しさの方法論はここでは通用しなかったようだ。まあ、当時は美人が脱ぐ、というだけでも十分価値があったのだろうけど。 (tkcrows) | [投票] |
★3 | 後の作品ではより大々的に、美的に昇華される屍や人形に対する倒錯愛が、今作では、階級闘争の名の下に、最期の最期で、無残にも裏切られてしまう。 [review] (町田) | [投票] |