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黒い雨 (1989/)

[Drama]
監督今村昌平
脚本今村昌平 / 石堂淑朗
原作井伏鱒二
撮影川又昂
美術稲垣尚夫
音楽武満徹
出演田中好子 / 北村和夫 / 市原悦子 / 沢たまき / 三木のり平 / 小沢昭一 / 小林昭二
あらすじ1945年8月6日…その日、広島に原子爆弾が投下された。郊外の疎開先にいた矢須子(田中好子)は、直撃の難こそ逃れたものの、その後に降ってきた黒色の雨を浴びてしまう。…そして5年後、広島県福山市の叔父夫婦の元へと引き取られた矢須子だが、「ピカの女」という世間の偏見から、縁談話もいつも破談になっていた。…やがて、被爆後遺症の黒い影が静かに彼女に忍び寄る…。井伏鱒二の同名小説を、名匠今村昌平監督が映画化。髪の毛が抜け落ちるシーンは、海外で大反響を呼んだ。(本篇123分:1989年カンヌ国際映画祭フランス映画高等技術委員会賞・日本アカデミー賞作品、主演&助演女優、監督、脚本、撮影賞受賞作品・キネ旬1位) (ガブリエルアン・カットグラ)[投票]
Comments
全34 コメント>> 更新順 採点順 投票数順
★5悲劇を喜劇の手法で綴って、全く笑えないイマムラ流「重喜劇」がついに完成している。贅沢なモノクロが素晴らしく、武満も箆棒にいい。アメリカでかけ続けてほしい秀作。 [review] (寒山拾得)[投票(2)]
★5登場人物が画面に出てはそのつど死んでしまう。それも、時代劇で人がばったばったと殺されるように。最初は沈痛だが、そのうち漫画チックになる。そこが、今村のダイナミズムなんでしょう。原爆の指先が溶けてるシーンだけは合点が行かない。 (セント)[投票(1)]
★4今村が何故に固執した性への言及を廃し聖処女とでも言うべき被爆女性を描いたのかへの答は見出だせない。松竹初期に大島と共闘した石堂川又の起用も意外性のみだが、静謐な哀しみを纏ったスーちゃんが言い尽くせない思いを代弁する。 (けにろん)[投票(4)]
★4原爆体験という共通の体験が、人と人とを結びつける。単に原爆の悲劇でない、 喜劇をも描ききったところに、この作品の普遍性が存在している。 [review] (ちわわ)[投票(3)]
★4戦争は既に終わり、希望を詠う歌が街にはあふれているのに、田中好子の脳内の時計は止まっている。忌むべき日の残滓は否応なしに隣人を蝕み、フィクショナルなほどの死の連続がやり切れない螺旋を描いて彼女に纏わりつく。 [review] (水那岐)[投票(3)]
★4灼熱の地獄をくぐり抜けた者にのみ、死への時限装置が埋め込まれるという矛盾。被爆者たちの静かな生活は、先に逝った者たちへの哀悼と残された時間への謝意のようにもみえる。声高に“哀れ”を叫ばぬぶん、沁みるように悲しみが伝わる。 (ぽんしゅう)[投票(3)]
★4今やその恐怖は疑いの余地がない故、これから被爆しようという彼らが黒い雨を墨汁が降ってきた程度の感覚で受け止めるシーンに、なおさら慄然とする。「正義の戦争より不正義の平和の方が遙かにましだ。」いくら使い古されようと、この理念だけは黴びさすまい。 (kiona)[投票(3)]
★4みんなのコメントを拝見すると、今村作品という事を期待し過ぎているような気がする。この作品は評価するしない以前の絶対的普遍性を持つ映画である。とすると、やっぱりどうして今村昌平監督なの?と、わたしもなってしまうなぁ。言ってる事が矛盾してしまった!レビューはおまけです。 [review] (takud-osaka)[投票(2)]
★4「抑止力としての核」とか「戦争を終わらせるために仕方なかった核の使用」とかいう人に核兵器の真実を伝えるには、やはりこの映画のように丹念にその残酷さを描写する事が有効だと思う。写真や統計では見えてこないものも伝える必要はあると思う。 (カレルレン)[投票(1)]
★3全体の雰囲気と被爆の絵ずらがあってない気がしつつ、お色気シーンが幾分かあって救い、、でもなかった。ひねり利いてる。 (モノリス砥石)[投票(2)]
★3なんだか、うさんくさい白黒だった。 (ゆーこ and One thing)[投票(2)]
★3なんでこんな作品が(賞とかの)評価高いの?潰れろ、日本アカデミー賞。 [review] (バーボンボンバー)[投票(2)]
★3時計の針を、平成元年から逆回転させるかのような、白黒の画面。焦土と化した広島の陰惨な情景に耐えかねたように黒一色に染められた画面は、同時に、黒い雨に染められたようにも見える。 [review] (煽尼采)[投票(1)]
★3人間を徹底的に見詰めることで、人間しか見ないことで、その生きた時代や社会を認識、批評しようと試みて来た、増村と並ぶ偉才今村が、こんなストレートな告発映画撮っちゃぁ明かに退歩だと思う。田中好子の描写は的確だが余計なもの(=石堂淑朗)が多過ぎるのだ。 (町田)[投票(1)]
★3「はだしのゲン」よりもこっちのが人生に近い。緩慢で確実な絶望、緩慢で確実な死。いずれみんなこうなる。とはいえ、他人からそれを与えられるとなると、話は別だ。俺は忘れないぞ。 (オノエル)[投票(1)]
★3悲劇としてはあまりに正統派という気も…精神薄弱の青年が良かった。 (りかちゅ)[投票(1)]
★3まさに「重喜劇」。髪の毛の抜け落ちるシーンは海外で大反響を呼んだそうだが、さもありなんだ。 (ガブリエルアン・カットグラ)[投票(1)]
★3この手の映画はすべて両親によって網羅させられた。かなり過酷な子ども時代だったと思う。 (はしぼそがらす)[投票(1)]
★3直球勝負、あまりにもどストレート。 [review] (ころ阿弥)[投票]
★3黒い雨の降ってくる場面が未だに忘れられない。子供心に核兵器の恐ろしさを知らされた。 (紅麗)[投票]
★2批難を恐れずに言うと、もっと主人公の内面に入り込む絵作りが必要だったのではないか。 [review] (G31)[投票(2)]
★2結局、彼女の内心がわからなかった。 (あちこ)[投票]
★2う〜ん、きらい。何が?って…色が。 (ピロちゃんきゅ〜)[投票]
Ratings
5点6人***
4点37人******************.
3点61人******************************.
2点13人******.
1点1人.
118人平均 ★3.3(* = 2)

[この映画が好きな人]

POV
映画で俯瞰(ふかん)する世界史・人類史  (いくけん)[投票(17)]堂々?日本史 (アルシュ)[投票(16)]
第二次世界大戦と映画 アジア編 (町田)[投票(15)]ジャパネスクin5大国際映画祭 (けにろん)[投票(11)]
新・キネ旬ベスト10・最多ランクイン監督は誰だ!  (ぽんしゅう)[投票(11)]きねじゅん爺の選択-邦画編- (muffler&silencer[消音装置])[投票(5)]
むかし殿山、いま柄本。 (ぽんしゅう)[投票(4)]「藝術祭」受賞作一覧 (寒山拾得)[投票(4)]
ヒロシマ・ナガサキ (死ぬまでシネマ)[投票(3)]脳梗塞 (けにろん)[投票(2)]
アン・ドゥ・トロワ それぞれの道 (けにろん)[投票(2)]日本アカデミー賞最優秀賞受賞リスト (ハイズ)[投票(1)]
いろいろマン (ユリノキマリ)[投票]
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