★5 | 主演の安藤サクラがものすごくかっこよくて、オトコ前。泥沼のどん底から裏社会を駆け抜ける姿まで、触れ幅の大きい役を見事に演じきった、ピカレスクロマンの快作。ラストの疾走には思わず「よっしゃぁ」と喝采をあげたくなる。
[review] (シーチキン) | [投票(1)] |
★4 | 巷の悪行を嘆いたり、権力の横暴を告発したり、貧困や孤独を恨んだりなど一切せず、ネリという四の五の言わない“吹っ切れた女”を軸に物語がひたすら疾走する。良い意味でこの空っぽ感が心地よい。消えるべくして消える奴はみんな消える。理屈じゃねえんだよ。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(2)] |
★4 | 犯罪の善悪論や社会構造への言及とは隔たった地平で必死に生きる女を描いて振り切れている点で新しい。サクラはよくある強面や虚無とは無縁のノーブルを無理なく体現してる。その周辺で殺し殺される男たちは結果として彼女の生き様に加担して本望だろう。 (けにろん) | [投票(1)] |
★3 | タイトルは『地獄の逃避行』の影響か。映画内では撞球場の店名。ミネソタ好きの女主人の鴨鈴女は『ハスラー』が好きで、撞球場をやり始めた、ということではないかと思う。ミネソタファッツという言葉が3回出てくる。 [review] (ゑぎ) | [投票(2)] |
★3 | 主演(安藤・山田)はまずまず演じ切ったとは思うが適役だったかどうかは微妙。それは他の配役にも言えるが、時たま啖呵切ったり、ちょっとアブノーマルぶったりお茶を濁す程度で作品全体がのっぺり平坦でここぞの推進力の不在。大阪のドヤ街や基地局となるビリヤード場・廃倉庫の佇まいが良いだけに人物達がそこでコマとして均一に動いてるようにしか見えない。ピカレスクな魅力薄い「雰囲気映画」。もっと突出があっても良かった。 (クワドラAS) | [投票(1)] |