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金の糸 (2019/グルジア=仏)
Golden ThreadOkros Dzapi
[Drama]
製作 | サロメ・アレクシ / コカ・トゴニーゼ |
監督 | ラナ・ゴゴベリーゼ |
脚本 | ラナ・ゴゴベリーゼ |
撮影 | ゴガ・デヴダリアニ |
美術 | シモン・マッチャベリ |
音楽 | ギア・カンチェリ |
衣装 | ケティ・アレクシ・メスキシュヴィリ |
出演 | ナナ・ジョルジャーゼ / グランダ・ガブニア / ズラ・キプシゼ / ダト・クヴィルツハリア |
あらすじ | ジョージアの首都トビリシ。小説家のエレネ(ナナ・ジョルジャゼ)は娘夫婦と暮らしているが、79歳の誕生日を誰も覚えていてくれない。足が悪く外出もままならず話し相手は小さなひ孫だけ。ソ連時代に政府高官だった娘婿の母ミランダ(グランダ・ガブニア)と同居することになったのも不満だ。そこへ昔の恋人アルチル(ズラ・キプシゼ)から突然電話が掛かってきた。誕生日を覚えていてくれたのだ。やがて3人を結ぶソ連邦時代の出来事が明かされるのだった。題名は割れた陶磁器を修復する日本の「金継ぎ」に由来する。ソ連時代に高い評価を得ていた女性監督ラナ・ゴゴベリゼが91歳で撮った自身の過去を投影した27年ぶりの新作。(91分) [more] (ぽんしゅう) | [投票] |
この心境は老境の悟りなどという曖昧なものではない。私は、79歳の作家が自身の運命を左右した理不尽と、生じた亀裂に対して示す思いが理解できなかった。しばらくして、それは新たな価値の創造に意義を見出す作家(クリエーター)の"自尊心”なのだと思い至った。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(2)] | |
日本人にはわからないソ連圏の圧政時代を生き抜いてきた人たちの絶え絶えの息遣いがそこに聞こえる。もう老齢に達してしまった彼らこそまだ未来はあると考える。一つの国の過去と未来を覚めた感覚で見据えた遺言とでもいえようか、そこには苦渋とかすかな喜びが見える。 (セント) | [投票(1)] | |
老境の主人公が、かつての因縁のある人物と思わぬ邂逅をして、過去とどう折り合いをつけていくのか。やや台詞で語りすぎのきらいはあるが、抑制のきいたつくりで、味わいと共感を呼ぶ。 [review] (シーチキン) | [投票(1)] |
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