★4 | せめて人としてのぬくもりを、とふと決断したがため、まさに本当に明日が消滅してしまった青年。国外逃避列車の屋根にいようが、行き場所もなく、ましてや居場所もなく、いつかは殺される我が身。今は揺れる列車にただじっと佇むしかない。
[review] (セント) | [投票(2)] |
★4 | ブニュエル作品から半世紀。メキシコの変わらぬ閉塞。どう考えたって希望への道程とも思えぬ列車の旅だが、少女が少年とシンクロした瞬間に命運の歯車が動いたのか。多くの屍を乗り越え行き着いた場所に希望があるとも思えぬが、電話の声が一抹の救い。 (けにろん) | [投票(2)] |
★4 | 貨物列車の上に乗って旅している絵だけでグッと来る上、そこから見える中米の、貧困と豊かな自然とが混ざり合った沿線の風景がさらに気分を上げてくれる。これを見れただけでも、この作品を観たかいがあったと思わせる映像。 [review] (irodori) | [投票] |
★4 | 圧倒的な暴力に震撼する。もう一度見るか言えばもう2度と見ないだろうけど。 [review] (USIU) | [投票] |
★4 | 彼らは列車の屋根に乗る。屋根の上に置かれた視座が列車映画の風景を更新する。また明確な目的意識に支えられた「無賃乗車」の切実は、実際的な目的を持たぬゆえ血生臭い暴力に溢れつつも牧歌的な『北国の帝王』とも一線を画す。よいカットは多くあるが、わけても列車が夜の闇を切り裂くカットに瞠目する。 (3819695) | [投票] |
★3 | 『シティ・オブ・ゴッド』を思わせる身も蓋も無い暴力。暴力によって区切られる境界と、暴力と自らを区切る境界。 [review] (煽尼采) | [投票(1)] |
★3 | マフィアの原型を思わせるメキシコ青年たちの殺伐。『怒りの葡萄』を彷彿とさせる中米の民の大移動。遠い過去へとタイムスリップしたような不幸が、今も厳然と存在する悲惨。闇と光の狭間を縫いながら移民を乗せて走る愚直な貨物列車が力強くもあり悲しくもある。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(1)] |
★3 | サイラの心情がもっとみたかった。そこが残念。 (あちこ) | [投票] |